【J1第18節 名古屋‐湘南】生き別れた双子の差
湘南との類似性
名古屋と湘南は似ている。
3421と3142と違うが3バックだし、上のポストのレーダーチャート見ても、生き別れた双子との再会としか思えないない。母親はレバークーゼンか、チョウキジェか。(父親はまじめな人だったけど蒸発)
吉田温紀のクロスに永井が合わせたゴールがビューティフォーなら、小野瀬のゴールもビューティフォーだった。そして、お互い故障者に悩まされている。ユンカー和泉河面小野(米本はどこへ??)、ミンテ畑(平岡?)などなど。それもこれも強度が高くなければ立ち行かない今年のJ1の影響か…
そんな中、ドローに終わった湘南戦は、順位とは裏腹に、名古屋よりも湘南の方が優勢だったので、ドローは良しとしよう。(ティキショー)
その差を分けたのは、2つ。
1つは連戦の疲労。中山、吉田、椎橋なんかは露骨に交代した方が良さそうだったが替えがいない。(号泣)
そしてもう一つはボール保持での差だ。名古屋のボール保持はどちらかと言えば、個性をつなぎ合わせた連動が優位で、湘南は組織としてのオートマチシズムが優位だ。(どちらが正しいって言っているんじゃないよ。)
このボール保持の差をレビューして、ちょっと降下気味(リーグ3戦勝ち無し…orz)から脱出するヒントを探しに出かけます。(着地点は見えていないが、乞うご期待!!)
湘南戦の基本情報はこちらを↓
スワイプ(→)すると、ゴール期待値、スタメンとパスネットワーク図が見れます。見よ!湘南のパスネットワーク図の均等さを!この整形感はなかなか出ない。(褒めてます)
ボール保持の差:湘南編
湘南のボール保持の基本構造を数試合見て、MAX単純化したのがこちら。(湘南方面の方も、あーだこーだご指摘いただければ)
保持時3151で、スタートは3バックとアンカーの4枚で回しながら、左右のCBが少し自由を得たらドリブルで持ち上がる。画像上はその例として、右CBの高橋が持ち上がる場面。そのタイミングで、右WB鈴木雄が下りると、右IHの池田が奥に走る。そして、右IHが走って開けたスペースにCFの福田がスライド。この時点でWB、IH、CFの3人が回転しながら開けたポジションに順に入ることで、3択を迫る。秀逸!!
逆にIHが下りて、WBが奥に走ることもある。さらに、今は右サイドで説明したが、左サイドでも今日は出ていなかったが左WB畑、左IH平岡でも両方が奥も手前も使える。均質!!(今日は阿部ちゃんと小野瀬だったため、手前に降りるのが阿部ちゃんで、奥に走るのが小野瀬で比較的固定されていた)
そしてCFの福田は、左右の裏に抜ける。ヒートマップはこちら↓均等!!
ルキアンが中央付近でピン止め役なのは、きっと、ルキアンの省エネの目的も兼ねてるんだろうね。
ボール保持の差:名古屋編
一方の名古屋は以下の箇条書きのような個性に依存した構造で初期配置からのずれを作ることが多い。
ドリブルで持ち上がるのは右CBの吉田温紀(や三國)、左CBはほとんどドリブルで持ち上がらない
4バック化するのは右CB吉田温紀で、左CB-WB間にはボランチ椎橋が下りる
裏を取るのは左はIH永井で右はWB中山
そして、手前に降りてビルドアップを助けるのは左WB山中と右IH森島
右のチャネルランはボランチの稲垣、左ボランチはほどんど裏に抜けない。
IH倍井がワイドに移動したらWBがボランチ化
もっとあるかもしれないけど、代表的な配置移動は出てるんではないでしょうか?もちろん、100%対0%なんて言うつもりはなく、比率が偏っているっていう話です。
湘南はチームの均質性で的を絞りにくくする、一方、名古屋はスタメンの人選で絞りにくくしている…この説明じゃ湘南の方が良いにしかならんかwしいて言えば、名古屋の方がネガトラ時の陣形の崩れを嫌っているから、初期配置を決まった人しか崩さないって可能性はあると思う。
おわりに
結局、湘南戦は2つのスーパーゴールで引き分けに決まったので、「結局個人の質が大事やろ」ってのは真理で、それが順位差にもなっている。湘南と同じことをしようと思うと運動量も多大なんだけど、「箇条書きにあげた定番配置移動を一つでも二つでも増やしていかないと、この先2巡目にもなるわけで、なかなか厳しいよなっ」て思っているっていうお話でした。
最近は、左で椎橋と山中が近づくことで左でのボール保持も良くなってきたので、森島が家長ばりに左に出張して、左でゲームを作るって案などいかがでしょうか?(森島はそれにしても元気だねー
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?