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1/1 やっぱり俺はバカだった 2021年の競馬と自分を振り返る② 4~6月編

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

さて2022年の競馬が始まる前に2021年のケリをつけてしまおうと始めたこのシリーズ。今日はいよいよ春競馬が開幕し、クラシックから宝塚記念までを振り返っていこうと思うのだが、もう既に振り返りたくない。

なぜならこの月、完全にやらかした日があり、それが今も強く脳裏に焼き付いているからだ。

4月

いきなりコントレイルVSグランアレグリアの大阪杯で幕を開けた激闘4月。

無敗三冠の後JCに参加し、女王アーモンドアイに肉薄する2着となったコントレイルの今年を占う初戦と、そのアーモンドアイに昨年の安田記念で完勝しているグランアレグリアの対決。割って崩すならクラシックでコントレイルと激闘を繰り広げたサリオスだろうとの見方が強かった。

ところが蓋を開ければ悪天候の仁川。各馬がもがくそんな雨をものともせずスイスイとぶっちぎったレイパパレが、気づけば女王襲名の名をほしいままにしていた。

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奇しくも昨年無敗牝馬三冠を成し遂げたデアリングタクトの秋華賞当日に大原Sを勝ち上がり、「もし除外にならずに秋華賞に出ていたら…」との声もあった彼女。香港へと旅立ったデアリングタクトとの決着は、残念ながらタクトの繫靭帯炎発症により未だついていない。かつてはメジロマックイーンを引退へと追いやった悪夢のような病だが、必ずや元気に彼女がターフへ舞い戻り、レイパパレとの対決、ゆくゆくはソダシやユーバーレーベンらとの対決の日がくることを信じてやまない。

なかなか馬券の話に進まないのは、当然本命のグランアレグリアが4着だったからに他ならない。その阿鼻叫喚の様子はこちらの記事でも書いているので、興味がある方は目を通していただければと思う。

その後も渾身の桜花賞はぶっつけ不安のソダシを切って負け。そしてここで不利で人気を落とすなら狙いたいと目をつけていたソングラインの事を忘れてNHKマイルCでやられている。バカ?

翌週以降、アーリントンカップと皐月賞を取ったものの、福島牝馬Sは直前で買目を変更するn回目の憂い目(自分が悪いのだから憂い目もくそもないが)に見舞われたかと思えば、マイラーズCもフローラSもかすりもしないで終わる卯月。思えば自分のコロコロ変える馬券スタイルを見直したのもこの時期だ。前日予想を信じて当たったアーリントンCと皐月賞が大きな自信となったのは間違いない。そう、間違いなかったはずなのだ。

なのになぜ、あんなことをしてしまうのだろうか。

5月

仁川の3200というほぼほぼ前例のない天皇賞の日。珍しく平場に手を出してプラスとなっていた私は、調子に乗ってWIN5を購入。

1レース目は本命、2レース目は中穴を拾い、3レース目の苦手な新潟条件も「津村のベタ買い」で何とか突破。3連勝のWIN3は、実に昨年のホープフルSの土曜WIN5以来である。しかも今回は前回と違って多頭数の穴まで拾っている。

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アホとしか思えない、この買目

残すは東京メインのスイートピーSと阪神メイン、天皇賞春。

スイートピーSの前日本命は、桜花賞からのキツイローテとはいえチューリップ賞勝ちのエリザベスタワーと、東京でこの週悉く来ていたキングカメハメハの血をただ1頭だけ持っていたタガノパッション。それに当日気になった若武者泉谷跨るミツルハピネスを加えた3頭。

対する天皇賞春は3200という特殊な形態に加え、今年もG2、下手すればG3メンバークラスのレース。G1馬は2016年ダービー馬で近走不振のマカヒキと、2019年菊花賞馬、加えて私の大好きなワールドプレミア2頭のみ。

今でも思う。冷静に考えて、金のない私が点数を絞るうえで選択するべき解答はここ10数年のデータ、そして馬場傾向がはっきりしている東京の方を多頭数にして、前例のない天皇賞春などえいっとワールドプレミア1点にすればよかったのだ。

そもそも前日予想の時点でワールドプレミア一択!と決めていたにもかかわらず、どうして直前になって迷うのか。ここ3週間近く、前日予想の通りに買って予想の精度は上がっていたはずではなかったのか。

なのにどうして、東京をよりによって何の根拠もないミツルハピネス1点にしてしまうのか。今でもさっぱり理解ができない。(当日怒り狂って書いたnoteはこちら

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そしてレースは、大外からぶち抜いたタガノパッションが完勝。

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天皇賞春は言わずもがな、ワールドプレミア感動の復活劇。前日通りの予想なら、この日のWIN5払い戻し金額である2,933,760円はあっさり手中に収めることができていた。

並の人間なら普通はこれで反省するだろう。前日予想を信じきれ。信じ切った結果がちゃんと出ていると。

だが、JRAの養分に身を肥やしている私はそれが聞こえない。信じきれない。口では「もう信じよう」と簡単に言うのだが、なぜか直前になるとふらふらと買い目を変えるのである。こういう優柔不断な男は本当にモテない。(だからこそ22年間彼女がいないんだろうなと思うが)

続くNHKマイルCはソングラインのことなどすっかり忘れて馬連を外し、ヴィクトリアマイルは4着ディアンドルとグランアレグリアのワイドは持っていたというのに3月同様またもやランブリングアレーが突っ込んできたおかげでめでたくスカ。なんなら前日の京王杯は「1400の京王杯だったら最後伸び負けるんじゃないか」とか思って今度は切ったトゥラヴェスーラに見事に裏切られ、オークスはソダシを信じれば惨敗。

ダービーこそ武史初志貫徹!エフフォーリアが次代の英雄じゃ!と思って3連複の軸にしていたため取れたものの、その後の目黒記念でミスマンマミーア軸の3連複を購入したため勝ちの大半を吐き出した。

うなだれて皐月。歯車が狂い始めた卯月に続いていいことなんて一つもなく、半年が終わろうとしていた。

6月

困ったことに前半殆どの記憶がない。安田記念はグランアレグリアの敗戦にショックを受け、翌週始まった札幌競馬のファンファーレを聞いて「やっぱ北海道の夏は北海道開催がなくちゃね」なんてドヤ顔で思っている反面、どんどん財布は寂しくなっていった月だったような記憶がある。前年10万弱のトーラスジェミニで叩きだしたエプソムCも今年はガッチガチ。アトミックフォースからワイドをぶっこんでいた身としては惜しかったような…なんだ、案外覚えているじゃないか。

荒れるレースとして毎年オッズがごっちゃごちゃになるマーメイドSも珍しくシャムロックヒルを本線で当てている。絶対に飲み込まれたと思ったゴール前でもうひと伸びし、追撃してきたクラヴェルとシャドウディーヴァを抑えきった粘り腰は本当に痺れた。


そして2着のクラヴェルは、このレースの記憶が鮮烈で後にエリザベス女王杯で本命とすることになるのだが…あ、もうこの話やめてイイですか。吐き気がします。

春のグランプリはクロノジェネシスVSレイパパレに世間が湧く中、本当に珍しく3連複を本線で、ワイドをユニコーンライオン本命で当てたという日だった。(大してついてはいないが)


この時の勝ち方が、ギアが2段も3段もあるように見えた。

本当に力強かった。比喩ではなく、恐ろしく速い重戦車のようにも見えた。

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坂を一気に駆け上がるその雄姿に、本気でロンシャンの頂点を夢見れるように思えた。元来ノーザン社台アンチではあるものの、強い馬の強い競馬が見たいといういち競馬ファンとしては、こんな強い馬が世界の頂点に挑むのなら応援しないわけにはいかない。本気でフランスの頂を取りに行ける、と思わせるような…そんな強い勝ち方だった。えこひいきではあるが唯一の夢としては…机もとい北村友一騎手を背にフランスへ飛び立っていく姿を見たかった。コロナが蔓延して世界的にも渡航が制限される中、「クロノのために」とその手綱を海外の騎手へ渡さなかった同騎手。最愛のパートナーと最高の舞台を走ってほしかったという想いは、ただのエゴで我儘であると分かっていても確かにある。だが代役を立派に務めたルメールの手腕も、決してけなされることなく、完璧な騎乗だったと思わせざるを得ない。

上半期を終えたこの時点で、私のマイナス額は265,830円。そう考えると後期は4万円しか負けていないのか…いかにこの上半期がバカだったのかということになる。というか、やっぱり俺はバカだった。ということが当たり前のように分かりますね、この数字を見ていると。

意外とこういう振り返りで清算を済ませるのは大事なのかもしれない。

つづく。


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