核となる価値観と概念 2023-2024
ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。
ボルドリッジ審査基準は、次に示す相互に関連した一連の核となる価値観と概念に基づいてつくられています。
核となる価値観と概念
システム的視点
将来を見据えたリーダーシップ
顧客に焦点を当てた卓越性
人を大切にする
俊敏性と回復力
組織の学習
成功とイノベーションに焦点を当てる
事実に基づく経営
社会貢献
倫理と透明性
価値と結果の提供
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(冊子)の中では次のような図で示されています。
ではその最初の3つは:
システム的視点(Systems perspective)
システム的視点とは、組織のすべての部分を統一された全体として管理して、ミッションを達成し、ビジョンに向かって努力することです。
将来を見据えたリーダーシップ(Visionally Laedership)
組織の経営幹部は、組織のビジョンを設定し、顧客重視を確立し、明確で目に見える組織の価値観と倫理を実証し、働き手に高い期待を設定する必要があります。
顧客(患者、学生)に焦点を当てた卓越性(Customer- (or Patient-, or Student-) Focused ExcellenceCustomer-forcast excellence)
組織は、すべての製品やサービスの機能と特性、顧客接点やサポートのすべての形態、および、顧客への価値に貢献する組織としてのすべての価値観と行動を考慮する必要があります。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは企業/非営利組織編、ヘルスケア編、教育編に分かれていますが、ビルダーの方はすべてに共通です。
そこでは脚注に、「顧客」を「患者」、「学生」に置き換えよとの指示が書かれています。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。
「核となる価値観と概念」は4ページにあります。
いま掲載されている【日本語版】は2021-2022年版ですので、ここで取り上げている2023-2024年版とは中身が若干違います。違いはダウンロードしてご確認ください。
ここまでは大きな違いはありませんが、顧客(患者、学生)に焦点を当てた卓越性では、考慮する対象に「顧客への価値に貢献する組織としてのすべての価値観と行動」が追加されました。
変更点は、時代の要請の変化と考えられます。その背景と意味するところは核となる価値観と概念の詳細な説明のあるボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(冊子)のほうで確認していきたい。
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