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結果は複数のプロセスによってもたらされます
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは質問集です。質問に答え、その回答を評価し、改善に結びつけます。そして組織の将来の成功を確実なものにしていきます。
そこでは組織の経営を7つの側面で観て、その重要な機能について尋ねます。それぞれの側面をカテゴリーと呼んでいます。
その7番目、カテゴリー7は「結果」について尋ねます。
「結果」は、組織として達成した出力(アウトプット、output)および成果(アウトカム、outcome)です。
結果のそれぞれの質問項目とプロセスのカテゴリー1~6の間には1対1の対応はありません。個々の結果項目への貢献は、多くの場合、複数のカテゴリーのプロセスに起因します。結果は体系的に考慮されるべきものです。
結果のカテゴリーは、組織を維持するために必要なすべての結果(主要なプロセスと製品の結果、顧客に焦点を当てた結果、働き手の結果、リーダーシップと統治システムの結果、および、全体的な財務と市場におけるパフォーマンス)を網羅するシステム的な焦点を提供します。
このシステム的な焦点が、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの目的(すなわち、顧客や市場から見た製品・サービスの優れた価値、運用指標に反映された優れた組織のパフォーマンス、組織の学習、および、働き手メンバーによる学習)を維持することができます。
これにより、結果のカテゴリー7は、全体的な組織戦略に沿って、プロセスと製品・サービスを評価、改善、および革新するための「リアルタイム」情報(進捗状況の測定)を提供します。
カテゴリー7は結果について広く質問しますが、運用パフォーマンスの結果であり、将来のパフォーマンスの予測子として機能する、成果(outcomes)の監視を重視する必要があります。
結果では、現在のデータ(Le)、傾向データ(T)、比較データ(C)が求められますが、いくつかの領域では、結果が定性的であるか、時間の経過に伴う傾向に従わない場合があります。
例としては、ガバナンスの説明責任の結果、新しい製品やプロセスに関するサプライヤーのトレーニング時間、限定的かあるいは1回限りのプロジェクトやプロセスの結果などがあります。
比較データと情報は、ベンチマーキング (必要に応じて業界内外) および競合他社との比較によって取得されます。組織に固有のプロジェクトやプロセスの結果など、いくつかのケースでは、比較データが利用できないか、適切でない場合があります。
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「結果の質問に答える」の記事に補足したいことがあったので、ここにまとめました。
ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。