P.1 a.(2) ミッション、ビジョン、価値観、文化
評価基準の基本的要求事項や個々の質問に答える前に、ボルドリッジの「組織プロフィール」の質問を用いて、あなたの組織の基本的な情報を整理し、組織内で共有しておきましょう。(組織プロフィールは、企業/非営利組織編(Business/Non-profit、PDF、英文)をベースにします。)
次に確認するのは、あなたの組織のミッション、ビジョン、価値観です。
ミッション、ビジョン、価値観は一般的な言葉ですが、あなたの組織では違った意味で使っているかもしれません。あるいは、企業理念、クレド、企業目標、行動規範など、別の言い方で表しているかもしれません。
しかしながら、組織が何故存在するのか、組織のリーダーは将来、組織をどこに持っていきたいのか、などは組織の本質であり、それらを明確にし、組織のリーダー、メンバーが皆同じ思いで活動することは重要です。
これらが明快であることによって、組織の将来につながる戦略的な意思決定を行いそれを実行することが可能になります。
しかし実際には、こうしたものが、ない場合や、明確になっていない場合、人によって違う(組織として合意されていない)、というような場合もあります。
この場合は、リーダー同士で、あるいは、組織のメンバーも交えて話をしてみましょう。
そうした話し合いの糸口としては、組織の持つ組織風土、文化の特徴を挙げてみるということも有効です。
ミッション、ビジョンに関連して、組織のもつ他組織にない強みについても確認します。
組織の最大の専門的な領域をコアコンピタンス(CORE COMPETENCIES)と言います。他の組織が容易に真似ることできない可能な限りその組織に特徴的な能力です。
コアコンピタンスは、ミッションを遂行するための中心的役割を果たしたり、市場やサービス環境で強みを発揮 したりします。
このように組織のコアコンピタンスは、通常、ミッションを達成するために中心的な能力ですが、それが明確でない、あるいは、あってもそれが十分に生かされていない場合があります。
このような場合には、それが改善のポイントになります。
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組織プロフィールは、企業/非営利組織編(Business/Non-profit、PDF、英文)をベースにしています。
P.1 a.(2)は原文にある区分です。
また、ミッション、ビジョン、価値観は、ボルドリッジの主要用語集に次のように載っています。
組織の文化(CULTURE)については、主要用語集に定義はありませんが、一般には、組織内で(独自に)実践されている共通の信念や価値観、規範と定義できます。似てはいますが、価値観とは組織に深く根付いているもの、いわば基盤であり、文化は人々によってそうした基盤の上に形成されてきたものとして区別できるかもしれません。
価値観はあなたの組織の文化の一部です。 組織の文化の他の特徴には、組織内の環境の独自性に貢献する共通の信念や規範などがあります。
組織の目的を定めている組織もあります。目的とは、組織が存在する根本的な理由を指します。その役割は、組織に刺激を与え、その価値観の設定を導くことです。
この記事は、Baldrige Excellence Framework 2021-2022から多くを引用しています。
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