まずはここから・・・働きやすい職場
もしあなたが組織のリーダーならば、次のように自問してみてください。
① 私たちの組織には、その仕事を行うのに適した人材とスキルがありますか?
② 部下たちは、私たちの組織が働きやすい場所であると信じていますか?
もしあなたが組織のメンバーならば、次のように自問してみてください。
① 私の組織には、その業務を遂行するための適切な人材とスキルがありますか?
② 私の組織は、働きやすい場所ですか?
答えが「ノー」なら、そこから改善が始まります。
組織がその業務を遂行するために人材とスキルが適切であるかどうかは、次の2つの側面に分けて見ることができます。
・能力的な側面(熟練度)。業務を遂行するのに必要な知識、技術や技能、資格を持った人材を確保する組織の能力
・量(人数)的な側面(充足度)。季節やその他の要因で変動する人材需要への対応など、組織の業務遂行に十分な人数の人材を確保する組織の能力
能力的な不釣り合いや、人数的な不足は、働き手のモチベーションに影響します。人数的な過多は、費用の増加につながります。適切かどうかを評価して人材を確保することが望まれます。
組織が働きやすい場所であるためには、
・信頼関係、
・安全で協力的な環境、
・良好なコミュニケーションと情報の流れ
・一人ひとりの能力に応じた権限委譲と責任
などが関係します。
働きやすい場所であることは、一人ひとりのやりがいと熱意を高めることにつながります。
働き手のエンゲージメントが、組織の将来の業績につながることが分かっており、これらは組織業績の先行指標ともなります。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーでは、「7結果 7.3 働き手の結果」の審査基準(質問集)の中で、これらのことをもう少し細かく質問しています。
そして、その回答を評価し、強みを特定し改善の機会を見つけ、改善に取り組みます。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。