戦略にイノベーションをどのように織り込んでいますか
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークあるいはその要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーの質問から、戦略について見ていきます。
ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーでは、「2.1戦略の策定」(p8)で、戦略を策定する方法について、尋ねます。
あなたの組織について実際に回答を確認していきましょう。
2.1戦略の策定:戦略をどのように策定しますか?
(2)戦略策定プロセスは、イノベーションをどのように刺激して活発にし、取り込んでいますか?
戦略策定プロセスにイノベーションをどのように取り込んでいるかを確認します。
今、そして近い将来の取り組むべき機会(戦略的機会)は何があるかを見極めます。それをどのように行っていますか。
次にそれに取り組むことのリスクを評価します。そしてそれがインテリジェントリスクかどうかを判断します。それをどのように行っていますか。
イノベーションには、失敗を恐れずリスクに果敢に取り組むことが必要ですが、やみくもに取り組むのでなく、それが取り組むべきインテリジェントリスクであるかどうかを決定します。
インテリジェントリスク(intelligent risks)
その機会によって得られる可能性のある利益が、その機会を活かさなかったときに組織の将来の成功に対して及ぼす可能性のある害や損失を上回る機会のこと。
(2021-2022 Baldrige Excellence Frameworkより。翻訳筆者)
インテリジェントリスクは、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーには出てきませんが、背景にある考え方なので、理解しておきたい概念です。
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ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー(Baldrige Excellence Builder)は日本語で読むことができます。「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトから無償でダウンロードできます。下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。