組織の自己評価をサポートするさまざまなツール
ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断(セルフアセスメント)・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。
あなたの組織が、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークを具体的にどのように活用したらよいかを見ました。
ボルドリッジ・フレームワークについて学習がある程度進んだら、もうボルドリッジを使用した組織の評価の準備が出来ています。いきなり、外部評価や賞に応募する前に、次のステップを検討します。
ボルドリッジを使用して組織を評価する準備ができている場合。 。 。
ボルドリッジ・フレームワークを使用して組織を評価するには、以下の1つ以上の提案に従ってください。
1.2つの簡単な質問票「私たちは進歩していますか?」「私たちはリーダーとして進歩していますか?」を使用して、組織の卓越性を達成する上での進捗状況を確認し、従業員とリーダーシップチーム間のコミュニケーションを改善します。(「ボルドリッジ改善ツール」を参照)
2.「イージー・インサイト(easyInsight)」を使用して、組織の理解のギャップを特定し、組織を他の組織と比較します。ボルドリッジ自己評価に向けた「第一歩」を踏み出します。この評価は、組織プロフィールに基づいています。(「ボルドリッジ改善ツール」を参照)
3.組織プロフィールを完成させます。リーダーシップチームに質問に答えてもらいます。もし、情報に矛盾がある、ほとんど情報がない、あるいは、まったく情報がないトピックがあったら、これらのトピックを実行計画策定に使用します。多くの組織にとって、このアプローチは最初のボルドリッジ自己評価として機能します。
4.ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーにある質問に答えます。この評価ツールには、組織のパフォーマンスを向上させるための重要な質問が含まれています。これらは、この小冊子の基準セクションにある黒の太字の質問です。
5.組織を率いる上で重要なすべてのことへの個人的なガイドとして、審査基準にある質問全体を活用します。目が届いてない点やさらに強化すべき領域を発見するかもしれません。
6.ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの冊子にある、評点ガイドラインを確認します。特に、「成熟したプロセスへのステップ」および「消火活動からイノベーションへ:学習に対する比喩」と組み合わせて使用すると、組織の成熟度を評価するのに役立ちます。
7.自分自身であるいはリーダーシップチームの同僚と一緒に、改善が必要であることがわかっている一つの審査基準のカテゴリーで、その質問に答えます。次に、自組織の強みと改善の機会を評価し、実行計画を立てます。ただし、この種の評価は、ボールドリッジ・フレームワークに備わったシステム的視点の利点を制限することに注意してください。
8.リーダーシップチームに組織を評価してもらいます。ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーを使用して、リーダーシップチームに、どこかに籠って、組織プロフィールと審査基準の7つのカテゴリーへの回答を作成してもらい、その回答を記録します。次に、自組織の強みと改善の機会を評価し、実行計画を立てます。
9.完全なボルドリッジ自己評価を実施します。組織内にチームを作って、組織プロフィールおよび審査基準のカテゴリーへの回答を作成します。詳細については、「自己評価」およびスライドプレゼンテーション「ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークを用いた組織の自己評価」を参照してください。
10.州、地方、あるいは、業界固有のボルドリッジ・ベースのプログラムとコンタクトを取ります(Alliance for Performance Excellenceを参照)。多くのプログラムは、表彰プログラムに加えて、ネットワーキングの機会、トレーニング、コーチング、および、自己評価サービスを提供しています。
11.ボルドリッジ賞の受賞組織とコンタクトをとります。ボルドリッジ賞を受賞した組織は、パフォーマンスの向上を提唱し、彼らの戦略を共有し、ロールモデルとして機能します。多くは、組織の継続的な自己評価を行い、その経験をあなたと共有することができます。受賞組織とその連絡先情報については、「受賞組織」を参照してください。
(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークより引用。翻訳筆者)
ボルドリッジには、ステップに応じて、様々なツールやサポートが要されています。
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筆者らが翻訳した、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。