見出し画像

「すばらしい会社」>「いい会社」

  ボルドリッジはパフォーマンスエクセレンスを追求します。
 すばらしい組織(エクセレント)と良い組織とはどう違うのか。

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークでは、経営の6つのプロセス(リーダーシップ、戦略、顧客、測定・分析・ナッレジマネジメント、働き手、オペレーション)を「方法」「展開」「学習」「統合」という4つの軸で評価します。
 その評価で「組織の成熟度」が判ります。

 ボルドリッジでは、「学習」という軸による評価で、組織の成熟度の違いをマンガで説明しています。

 ここでは組織の成熟度を「問題に反応(場当たり的)」から「イノベーション」まで、5段階に分けています。
 図はリンクを開いてみてもらうことにして、ここではマンガの説明文を日本語で紹介します。

消火活動からイノベーションまで:学習用比喩
1.問題に反応(0-5%)
ホースを持って走り火事を消す。
2.一般的な改善志向(10-25%)
より多くの消火ホースを装備し、速く火事を消して被害を減らす。
3.体系的評価と改善(30-45%)
火事に最も影響される場所がどこかを調べ、熱感知器とスプリンクラーを設置する。
4.学習と戦略的な改善(50-65%)
火事になる前の熱によって起動する組織全体にわたる熱感知器とスプリンクラーシステムを設置する。
5.組織的な分析とイノベーション(70-100%)
耐火性で難燃性の建築材を使用する。可燃性の液体は水性の液体に交換する。予防が第一の防御方法であり、第二の防御方法として感知器とスプリンクラーを備える。この方法はすべての場所で共有済みで、すべての場所で実践されている。
2021–2022 Baldrige Graphics: From Fighting Fires to Innovation: An Analogy for Learning より本文を引用。翻訳筆者)

 もちろん、「学習」の「展開」「統合」ということで、「展開」「統合」の軸も含まれています。

 すばらしい組織(エクセレント)とされるのは、5.組織的な分析とイノベーションです。マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(米国)の受賞組織のレベルです。
 よい組織(グッド)は、4.学習と戦略的な改善です。

 ボルドリッジで用いる組織成熟度の各段階の状態がわかり易く示されています。

★★

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
 「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。

 ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーでは15ページに4段階で組織の成熟度が示されています。上述の1,2を合わせたもの(0-25%)が、最初の段階「場当たり的」に該当します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?