11の大切なこと
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの根底にあるのが「核となる価値観と概念」です。これらが、審査基準(質問集)に反映され、評点システムでその状態、すなわち、この「核となる価値観と概念」が経営にうまく組み込まれているかを確認します。
「核となる価値観と概念(Core Values and Concepts)」は、次の11項目です。(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク2019-2020年版より)
システム的視点
先見の明のあるリーダーシップ
顧客に焦点を当てた卓越性
人を大切にする
組織の学習と俊敏性
成功に焦点を当てる
イノベーションに取り組む
事実に基づくマネジメント
社会貢献
倫理と透明性
価値と結果の提供
すなわち、これらはこのまま、組織運営の指導原理、行動規範となります。
「核となる価値観と概念」も30年の間に進化してきました。2015-2016年版で大幅な見直しが行われ、現在もそれが引き継がれています。
3つの同心円は、内側から、核となる価値観と概念、プロセスの審査基準(質問集、カテゴリー1~6)、結果の審査基準(質問集、カテゴリー7)になります。その中身については改めて紹介していきます。
※図は、Baldrige Performance Excellence Program, 2019, 2019-2020 Baldrige Excellence Framework より引用、翻訳筆者。
注記:言葉は定義して使うことが大切。
価値観(VALUES)。組織とその働き手がどのように業務運用することが期待されているかを表現している指導原理とふるまい。
The guiding principles and behaviors that embody how your organization and its people are expected to operate. (Baldrige Criteria, Key Terms より引用)