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イノベーションの定義

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(以下、ボルドリッジ)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断(セルフアセスメント)・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。

 ボルドリッジは2年ごとに改訂されており、1月に2023-2024年版が発刊されました。主要な用語集では、新たに3つの用語が追加されたほか、イノベーション(Innovation(s))という用語の意味がより明確に定義されました。

イノベーション(Innovation(s))
プロセス、製品、組織、あるいは、社会の幸福(societal well-being)を向上し、利害関係者に対する価値を増大させるために、意味のある変更を加えること。(審査基準では、イノベーションという用語(innovation単数)は、プロセスや活動として使用し、イノベーションという用語(innovations複数)は、成果(outcome)を指すために使用します。)

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(冊子)には、次の説明が続きます。

  プロセスとしてのイノベーション(innovation)は、そのもの、または、その応用の仕方に新規性のある、アイデア、プロセス、技術、製品、ビジネスモデルなどを採用することです。
 成果としてのイノベーション(Innovations)は、結果や製品、プロセス、あるいは社会の幸福の、不連続すなわち「画期的な」改善です。
 イノベーションは、支援的な環境、戦略的機会を特定するプロセス、およびインテリジェントリスクを追求する意欲から恩恵を受けます。成功に満ちた組織的なイノベーションは、知識の共有、実施の決定、実施、評価、学習を伴います。イノベーションは多くの場合、技術的なイノベーションに関連付けられますが、イノベーションは、それが画期的な改善であるか、あるいは、方法や出力の変更であるかに拘わらず、イノベーションを通じた変化から恩恵を受けることができるすべての主要な組織的なプロセスに適用できます。イノベーションは、あらゆる規模、業種、成熟度の組織に存在する可能性があります。場合によっては、組織の起源はイノベーティブなアイデアや、技術、製品、あるいは、組織構造やビジネスモデルの変更です。

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク2023-2024年版(冊子)より翻訳引用

  用語の定義を明確に確認して、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク2023-2024年版の中身を見ていきましょう。


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