まずはここから・・・情報を管理する
もしあなたが組織のリーダーならば、次のように自問してみてください。
① 部下たちは、彼らが業務を進めるのに必要な情報をすべて入手出来るようになっていますか?
② 部下たちは、組織が全体としてどのように機能しているかを知っていますか?
もしあなたが組織のメンバーならば、次のように自問してみてください。
① 私は、業務を進めるのに必要な情報はすべて入手していますか?
② 私は、私の組織が全体としてどのように機能しているかを知っていますか?
答えが「ノー」なら、そこから改善が始まります。
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組織が、働く人々、サプライヤーやパートナー、あるいは顧客に対して、必要な情報を適時に利用可能とすることは、事業を効果的に進める為にとても重要です。
利用可能とするという意味には、情報へのアクセスのしやすさだけでなく、情報の品質の確保やセキュリティ保護なども含まれています。また、通常時ばかりでなく、緊急時・非常時において特に必要となる情報もあり、例えば自然や人間による万一の災害の場合でも、必要な情報にアクセスできるように備えていることも重要です。
組織のデータや情報への「アクセスのしやすさ」には、それが利用可能となっている、アクセス可能となっているというだけでなく、データや情報の源泉が劇的に増大する現状において、いかに迅速に必要なデータに到達できるか、またそこから必要な情報が得られるかということも含んでいます。
また、組織のデータ・情報・知識について、「品質」は実際には
・正確性
・完全性と信頼性
・適時性
・安全性と機密性
などの観点から評価されます。
ここではまず、働き手に対して、そうした情報の利用可能性について尋ねています。
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ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーでは、「4測定、分析、ナレッジマネジメント 4.2 情報と知識の管理」の審査基準(質問集)の中で、これらのことをもう少し細かく質問しています。
そして、その回答を評価し、強みを特定し改善の機会を見つけ、改善に取り組みます。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。