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組織の学習と個人の学習

 働き手やボランティアのアイデアや研究開発は、組織の学習の出発点となる内部の重要な要素です。すなわち、個人レベルの学習や新しいスキルの活用実践の機会は、組織と個人の成功にとって重要です。
 ここでいう個人には、リーダーも含まれます。また、ボランティアに依存する組織では、ボランティアの個人的な学習もまた重要です。この場合、ボランティアの学習とスキル向上は従業員と同様に考慮すべきことです。

 組織は、教育、訓練、その他の能力開発の機会を通じて個人の学習に投資します。このような機会には、ジョブローテーションや、優れた知識やスキルの実践に対する報酬の増額などがあります。
 OJTは、訓練それ自体としても、また、組織のニーズと優先順位を訓練と旨く結びつけるためにも、投資効果の高い方法です。OffJTすなわち教育や訓練プログラムは、コンピューターやインターネットを活用した学習及び通信教育を含めた多様な方法が用いられるようになり、ますます効果的になってきました。

 個人の学習がもたらすものは多様です。
(1)満足度が高く多才で転職しないで働き続けてくれる人々
(2)機能横断的な組織学習
(3)組織の知的財産の構築
(4)イノベーションにむけた職場環境の改善

 実際、自己の成長の認識は、働き手のエンゲージメントを高める重要な要因の一つです。

 このように、組織の学習個人の学習は、より良い商品やサービスを目指すだけでなく、より高い共感性、適応性、革新性、効率性を目指します。そして、そのことは、組織に市場での安定性とパフォーマンスの優位性をもたらし、働き手の満足の増加とモチベーションの向上を約束します。

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク核となる価値観と概念には、「組織の学習と俊敏性(Organizational Learning and Agility)」があります。これはもともとは、「組織と個人の学習(Organizational and Personal Learning)」「俊敏性(Agility)」という別の項目でしたが、2015-2016年版の改訂で統合されました。

 組織の学習については、ボルドリッジに学ぶものとして度々触れてきましたが、個人の学習についてもその役割を振り返ってみました。

 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。

 



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