SDGsを経営に取り込む
SDGs、DX(デジタル・トランスフォーメーション)、オープンイノベーションなど、新聞にもよく登場する言葉です。ボルドリッジ・エくセレンス・フレームワークには直接登場しませんが、それらの概念はすでに包含されています。いずれも将来のイノベーションにつながる重要な概念です。
経済産業ビジネススクール’時代セミナー’「二水会」第2講座(2020年10月14日開催)は、SDGsをどのように経営に取り込むか、「SDGsとして企業経営の枠組みと概念を考える」というテーマで開かれました。
講師の高梨智弘氏は次のような新たな経営と業務のモデルを示されました。これまでは、組織の理念(ボルドリッジでは価値観)とミッションをもとに環境変化を踏まえてビジョンを描き、それをもとに戦略を立て、実行するというフレームでした。
SDGs、持続的な開発目標に沿った、組織の取り組みはどの段階で組み込むのがよいか。
高梨氏は、環境変化に加えて、SDGsの新しいビジネスモデル構想・構築を踏まえ、経営ビジョンを描くというフレームを提案しています。
SDGsには”s”がついているとおり、一つではなく17個の開発目標があります。そのすべてに対応することは難しいですが、1つでも2つでも出来ることから始めたい。
このフレームをうまく回すために重要なのはCSF、重要成功要因の抽出です。重要成功要因を抽出する際には、それが実現可能かどうかというを気にせず、とにかく挙げてみるということです。そして、戦略の段階でいかにそれを実現するかを考えるのです。
ビジョンに組み込むわけですから、実現できるできないはさておき、どうありたいか、どうなりたいかを考えます。
それから、どうやったらそれを実現できるかを考えます。
ビジョンはワクワクする未来です。
経済産業ビジネススクール’時代セミナー’「二水会」は、2020年9月から毎月第二水曜日午前に衆議院議員会館の会議室を主会場にリアルとオンラインで開催しています。全24回2年間の講座を前期・後期の2期に分け、現在、前期・第2講座。まだ始まったばかりです。今からでも、前期一括の参加申し込みもできます。
スケジュールや申し込み方法は、主催のNPO法人 内部統制評価機構のウェブサイトのトップページ下方にある「お知らせ」欄をご覧ください。
注記:
上のプロセスモデルの図は、講師 高梨氏から開示の許可を得て使っています。引用される場合は、右下の著作権表示も丸ごと引用してください。