働き手とリーダーのキャリア開発を管理する
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、組織のパフォーマンスを向上するための最も重要な質問集です。質問に答えることで自ら気づき、改善を繰り返していくことで、現在と未来の成功を確実なものにしていきます。
5.2 働き手のエンゲージメントでは、すべての働き手が効果的かつ最高の能力で貢献することを可能にし、それを促すために、働き手のパフォーマンスを管理し、すべての働き手メンバーの能力を開発するための仕組みについて尋ねます。
働き手やリーダーのキャリア形成について尋ねます。
(7)働き手および将来のリーダーのキャリア開発をどのように管理していますか。
(Baldrige Excellence Builder, p11 より。翻訳筆者)
働き手の成長は、働き手エンゲージメントの重要なドライバーの一つです。
働き手エンゲージメントのドライバーは、いくつもあります。
給与や昇給への満足も重要ですが、一般的に、これらの2つの要因だけでは、働き手のエンゲージメントと高いパフォーマンスを確実にするには十分ではありません。
これら以外の要因として考えられる事例としては、
・効果的な問題解決や不満の解決
・能力開発とキャリアアップの機会
・職場環境とマネジメントの支援
・安全で安心して働ける職場
・業務量
・効果的なコミュニケーションと協力やチームワーク
・権限移譲の程度
・雇用保障
・多様な働き手グループの異なったニーズの理解
・顧客にサービスを提供するための組織的な支援
などがあります。
(Baldrige Excellence Framework より。翻訳筆者)
多くの組織は、人々が自分の潜在能力を最大限に発揮できるように、自身のキャリアと学習の目標および願望に取り組む自己開発計画を一人ひとりに用意します。
将来のリーダーのキャリア開発には、リーダー候補者一人ひとりのキャリア開発に加えて、管理職、経営幹部、およびその他の主要なポジションの後継者育成計画をどのように立案し、実行しているかも含まれます。
キャリア開発の管理では、計画し、実行して、結果を評価して改善します。
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ボリドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。
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