全体でひとつ
ボルドリッジフレームワークは「核となる価値観と概念」をベースにしています。それを組織経営のプロセスに落とし込むための仕掛けが、ボルドリッジフレームワークの審査基準(質問集)と評点システムです。
「核となる価値観と概念」は11個ありますが、そのスタートは「システム的視点」です。11個の「核となる価値観と概念」の中で、さらにその中心に位置するものです。
システム的視点とは、ミッションを達成するために組織のすべての部分を統一された全体として管理することです。それは計画、プロセス、手段、行動が一貫していることを保証することを意味します。また、組織の管理システムの個々の部分が完全に相互接続され、統合され、相互に有益な方法で連携することを保証することを意味します。
(出展:ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】)
実際、図「核となる価値観と概念の役割」では、4つの同心円の真ん中にシステム的視点が入りました。その一段外の輪の中にあるのが、残りの10個の価値観です。
(図は、ボリドリッジ・ウェブサイト Baldrige Core Values and Concepts より。GQF翻訳。)
「核となる価値観と概念」をもう一度振り返っておきます。(英語付き)
核となる価値観と概念
システム的視点(Systems perspective)
先見の明のあるリーダーシップ(Visionary leadership)
顧客に焦点を当てた卓越性(Customer-focused excellence)
人を大切にする(Valuing people)
組織の学習と俊敏性(Organizational learning and agility)
成功に焦点を当てる(Focus on success)
イノベーションに取り組む(Managing for innovation)
事実に基づくマネジメント(Management by fact)
社会貢献(Societal contributions)
倫理と透明性(Ethics and transparency)
価値と結果の提供(Delivering value and results)