ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー2023-2024年版が発刊されました
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク(以下、ボルドリッジ)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断(セルフアセスメント)・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。
ボルドリッジは2年ごとに改訂されており、2023年1月に「2023-2024年版(2023–2024 edition) が発刊されました。
1月に発刊されたのは「一般企業/非営利組織編(Business/Nonprofit)」で、製造業、サービス業、中小企業、非営利組織/行政機関を対象にしたものでした。2月にはこれに続いて、「ヘルスケア編(Healthcare)」、「教育編(Education)」が発刊されました。
そして3月までに、ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー(Baldrige Excellence Builder®)2023-2024年版」が発刊されました。
「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできるようになっています。
これは私たちGQFが翻訳・編集し提供し、Non-English Versions の一つとして、掲載いただいたものです。
現在3月時点で掲載されているのは、改訂前の2021-2022年版です。GQFでは、早速、改訂された2023-2024年版の【日本語版】の作製に取り掛かりました。
2023–2024年版ボルドリッジ・ エクセレンス・ フレームワーク(一般企業/非営利組織編)では、次の点に新たに焦点が当てられています。(アナウンスより)
組織の俊敏性、イノベーション、変革(トランスフォーメーション)
リスク管理とサプライチェーンの回復力
社会貢献と環境の持続可能性
仕事の性質と働き手のニーズの変化
ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン
これらはボルドリッジ審査基準だけでなく、その基盤となっている「核となる価値観と概念(Core Values and Concepts)」にも展開され、11個の核となる価値観と概念そのもの(標題)に変更はないものの、その説明には多数手が加えられています。
ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーでは「核となる価値観と概念」はたった1ページに集約され簡単な説明が加えられていますが、2023-2024年版ではその中に多くの変更が見られました。
まずはここから。時代を反映して、どのように中身が変わっているか見ていくのは楽しみです。それは組織経営に求められる変革の方向性を示しているとも言えます。