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事実に基づく経営・・・経営に必要なデータは何か

 ボルドリッジ(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク)は、米国発の「証明された」経営フレームワークです。ボルドリッジはまた、米国マルコム・ボルドリッジ国家品質賞(MB賞)の「審査基準」であり、それをもとに自己診断・審査を行い、組織の改善点を見つけ、改善します。

 ボルドリッジが大切にする核となる価値観と概念で次に位置するのが事実に基づくマネジメントです。これ、もう少し深掘りします。

事実に基づくマネジメント
事実に基づくマネジメントには、組織内および競合環境の両方で、組織のパフォーマンスを測定して分析する必要があります。パフォーマンスの分析は、組織の評価、調整、および意思決定をサポートする必要があります。
ボルドリッジ核となる価値観と概念より)

 組織は、パフォーマンスの測定と分析に依存しています。このような測定値は、事業のニーズと戦略から導き出され、重要なデータと主要なプロセス、アウトプット、および結果に関する情報を提供するものであることが必要です。
 パフォーマンス管理には、さまざまな種類のデータと情報が必要です。

 パフォーマンスの評価尺度には、
・顧客、製品、およびプロセスのパフォーマンスの測定、
・運用、市場、および競合のパフォーマンスの比較、
・サプライヤー、従業員、パートナー、コスト、および財務実績、
・ガバナンスとコンプライアンスの結果、
・戦略目標の達成
を含めることが求められます。

 分析を容易にするために、データは、たとえば、市場や、製品ライン、働き手グループによって区分する必要があります。

 分析とは、データと情報からより大きな意味を抽出して、評価、意思決定、改善、および革新をサポートすることを意味します。データを使用して、それ以外では明らかにならない傾向、予測、および因果関係を決定する必要があります。分析は、計画、全体的なパフォーマンスの確認、運用の改善、パフォーマンスを競合他社のベンチマークまたはベストプラクティスのベンチマークと比較すること、変更の管理など、さまざまな目的をサポートします。分析を容易にするために、さまざまなソースからデータを集約する必要がある場合があります。また、より深い理解を得るために、市場、製品ライン、従業員グループなどによってデータをセグメント化する必要がある場合があります。

 パフォーマンスの向上と変革の管理(change management)における主要な考慮事項は、パフォーマンスの評価尺度あるいは指標の選択と使用です。選択する評価尺度あるいは指標は、顧客、業務運用、財務、および社会のパフォーマンスの向上につながる要因を最もよく表す必要があります。顧客および組織のパフォーマンスに必要とされる要件と結びついた包括的かつ慎重に選別された一連の評価尺度あるいは指標は、組織の到達目標にすべての事業活動を整合させるための明確な根拠を示してくれます。
 評価尺度と指標は、急速に変化する環境においてあなたが意思決定を行うことを支援します。プロセスの追跡によって得られるデータの分析を通じて、評価尺度または指標それ自体を評価し、それらが到達目標により役立つものへと修正することができます。

Baldrige Excellence Framework 2021-2022を参考に測定と分析、評価尺度と指標に関する考慮事項を概観しました。)

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 ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」が、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。ページ下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。


 


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