P.1a(4)資産
評価基準の基本的要求事項や個々の質問に答える前に、ボルドリッジの「組織プロフィール」の質問を用いて、あなたの組織の基本的な情報を整理し、組織内で共有しておきましょう。(組織プロフィールは、企業/非営利組織編(Business/Non-profit、PDF、英文)をベースにします。)
あなたの組織の事業活動にとって重要な資産を確認します。
資産は、会計用語の「資産」ではなく、もっと一般的な施設や設備、技術や知的財産(IP)のことで、具体的に名前があげられるものです。
施設、設備は物理的に目に見えるので、すぐに答えられるでしょう。
施設は、工場や店舗、事務所、研究所など、教育機関であれば学校、医療機関であれば病院など具体的に挙げることができます。
それらがどのような規模、数でどのように分散しているかは、その組織の特徴になります。
設備も、機械やその業種に特有の道具などです。サービス業であっても、例えば、ヘアーサロンの美容椅子の機能や数は、そのサロンの能力や規模など特徴を示しています。
そうした目に見える資産に対して、技術やノウハウ、知的財産などの目に見えない資産もあります。業界や組織固有の技術およびノウハウ、ソフトウェアや、特許、固有の手順書などの知的財産を挙げてみましょう。
技術は例えば、業務に必要な資格とその資格を持つ要員の人数などで示すことで、その組織の能力や規模など特徴が理解できます。
知的財産は、特許や商標あるいは著作物などとして法律で保護され、組織のコアコンピタンスの一部になり得るものです。
あなたの組織のコアコンピタンスは、先に、P.1a(2)ミッション、ビジョン、価値観、文化の質問の中で一緒に確認しました。ているものすることができます。組織のコアコンピタンスを明確に認識し、完全に理解することは、現在および将来の成功と競争力のあるパフォーマンスの柱となります。コアコンピタンスをうまく発揮することは、多くの場合、市場における差別化要因となります。コアコンピタンスを戦略的な方向に沿って最新の状態に保つことは、戦略的な優位点をもたらし、コアコンピタンスに含まれる知的財産を保護することで、組織の将来の成功をサポートできます。
このように、組織の持つ資産から、組織の規模や特徴を理解します。
質問にはありませんが、これらの資産が、ミッションやビジョンとどのように関連しているか、ミッション、ビジョンの達成にとってさらに必要なもの(現在、足りないもの)は何かを併せて確認することは重要です。
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組織プロフィールは、企業/非営利組織編(Business/Non-profit、PDF、英文)をベースにしています。
P.1 a.(4)は原文にある区分です。