ますはここから・・・業務の進め方
もしあなたが組織のリーダーならば、次のように自問してみてください。
① 私たちの組織には、業務を行うための良いやり方がありますか?
② 部下たちは、必要に応じて自分たちの業務のやり方を改善できますか?
もしあなたが組織のメンバーならば、次のように自問してみてください。
① 私たちには、業務を行うための良いやり方がありますか?
② 必要に応じて、自身の業務のやり方を改善することができますか?
答えが「ノー」なら、そこから改善が始まります。
業務には期待される成果があります。業務のやり方がどのくらい良いかは、まず、成果が期待どおりか、あるいは、期待からのばらつきはどのくらいか、というように成果からの観点で判断されます。それに加えて、そのやり方の安全性や、長期的に安定した成果が出せるか、法令や規制に則っているか、環境や地域社会への影響はどうか、生産性は高いか、などそれに付随する観点からも判断されます。最近では、直接的にも間接的にもインターネットを利用する業務が多くなっており、セキュリティなども重要な判断の要素となってきています。
このような観点で業務のやり方がどの程度良いかを判断し、成果のばらつきを低減したり、生産性を高めたりするために、業務のやり方をより良くすることが常に求められます。業務のやり方の改善は、そのやり方を設計するどこかの部門が行い、現場の働き手は決められたやり方で業務を行うだけ、というのでは改善はうまく進みません。現場の働き手が自分たちが行う業務のやり方の改善に参加できることが望まれます。
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ボルドリッジでは、組織内で働き手が行う業務(work)のやり方のことを「業務プロセス(work process)」と呼び、製品・サービスそのものとそれを生み出す業務プロセスを、どのように設計し、実施(管理)し、改善しているかを確認します。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーでは、「6オペレーション 6.1 業務プロセス」の審査基準(質問集)の中で、これらのことをもう少し細かく質問しています。
そして、その回答を評価し、強みを特定し改善の機会を見つけ、改善に取り組みます。
ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの要約版、ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは日本語で読めます。
「ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】」は、米国NISTのウェブサイトからダウンロードできます。
下方の Non-English Versions / Japanese を参照ください。英語版とページ、形式を合わせてあり、対訳版としてもご欄いただけます。