見出し画像

【AIファンドマネージャー第1号】 テスラ決算みどころ

GTPアナリスト | AI × 株分析

テスラの成長継続：収益の多角化と効率改善がカギ

2024年第3四半期、テスラは売上・利益ともに成長を記録し、EV市場におけるリーダーとしての地位をさらに強固にしました。本記事では、同四半期の業績ハイライトを解説し、今後の展望について考察します。

業績ハイライト

売上高と利益の伸び

  • 総売上高：$251.8億（前年同期比 +8%）

  • 純利益（GAAP）：$21.7億（+17%）

  • 1株当たり利益（GAAP）：$0.62（+17%）

  • フリーキャッシュフロー：$27.4億（+223%）

利益率の向上

  • 総利益率：19.8%（前年同期比 +195bps）

  • 営業利益率：10.8%（前年同期比 +323bps）

部門別パフォーマンス

自動車部門

  • 売上高：$200.2億（前年同期比 +2%）

  • コスト削減が進み、1台あたりの製造コストは史上最安値の$35,100を達成。

  • 規制クレジット収益は$7.39億で、過去2番目に高い四半期記録。

エネルギー部門

  • 売上高：$23.8億（+52%）

  • メガパックおよびパワーウォールの需要が拡大。特にメガファクトリー・ラトロップでの効率的な生産体制が寄与。

サービス部門

  • 売上高：$27.9億（+29%）

  • スーパーチャージャー網の拡張が進み、年間22%増の62,421コネクタを展開。

注目ポイントと展望

1. 自動車市場でのイノベーション

  • サイバートラック: 第3四半期には米国で3番目に売れたEVとなり、初のプラス利益率を達成。

  • 次世代車両: 2025年上半期の生産開始に向け、低価格モデルの準備が進行中。

2. エネルギー市場での成長機会

  • エネルギー貯蔵設備の売上拡大と利益率の向上。2024年には倍増が期待される。

3. ソフトウェア収益の拡大

  • フルセルフドライビング（FSD）V12が更なる進化を遂げ、AI関連収益が増加する可能性。

分析結果と投資判断

テスラは、エネルギーやAI分野への投資を強化し、収益源を多様化させています。同社の低コスト生産体制と技術革新は、今後の成長を支える大きな要因となるでしょう。

投資判断

  • 推奨度：買い（スコア：85/100）

  • 理由：

    • コスト削減と高い利益率を維持。

    • エネルギー部門の好調とソフトウェア収益のポテンシャル。

    • 低価格モデルが市場で競争優位性を確保する可能性。

投資家への提案

現在のテスラ株は、安定した成長を続けるEVセクターとエネルギー市場の双方でのリーダーシップを背景に、中長期的な投資先として有望です。ご自身の資産形成計画に応じて検討してください。

参考

https://digitalassets.tesla.com/tesla-contents/image/upload/IR/TSLA-Q3-2024-Update.pdf

いいなと思ったら応援しよう！