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「開業医の正体」を読んだ感想

最近、開業の本を読もうと買いました。

開業医も今の時代は千差万別ですよね。

この本は少し昔の話が多い(筆者の時代の話)ですが、王道というかよくある話でした。
正直、小児外科医で開業の人は珍しいと思う。
現在小児科は貴重ですし、小児外科医なんて絶滅してしまうのではないかというぐらいな気がします。

私は内科医です。小児科及び小児外科医の先生には尊敬しかないです。
いや、本当に凄い。0歳や1歳の患者を診るのは、はっきり言って怖い。逆に99歳とかならQOLを保ちつつ数年生きて大往生を目指しますが、小児は将来がある、病気は珍しいが、重症な方が多く、かなりの重圧の中でやることになります。
NICUなど小児の3時救急で働いたこともあるので、尊敬しかないです。

この本の中で少し愚痴っていましたが、大病院がなかなか患者を受けてくれないことがあります。
耳が痛いですが、昨今ある程度3時救急をやっている病院は崩壊しているところが多いです。医師の働き方改革の形骸化、最近の日本の経済状況で医師でも勤務医で厳しい人も増えています。患者の数は変わらないが、どんどん大病院から医師が減ってその皺寄せが酷い状況となっています。なんとかギリギリで医療を保っている状況です。そのため、他の病院からの相談・転院のハードルが高くなっています。
知り合いの医師も近くの病院から転院の電話を受けて、救急車が必要な状況でなければ他をあって欲しいと言ったところ、罵詈雑言を言われてました。

今は専門医機構、働き方改革の形骸化、病院の運営のためにいかに医師にタダ働きをさせるか考える経営者など問題が多いところです。そのためか、医師10年も満たない人もどんどん開業、美容形成・皮膚科、自由診療に行ってます。
外科系・内科系でも女医が増えてはいるが、子供を産みながら働ける環境がある病院はまだ少ない現状です。女医の方が本当は外科系や内科系で頑張りたいが、出産などを考えると無理なので眼科や皮膚科、精神科に入局する人もいます。
一つ補足しときますが、眼科や皮膚科、精神科が悪いとかではなくて外科系・内科系を選択できない環境が問題なのです。

少し雑多で長くなりましたので、まとめると。
私は勤務医の将来性が厳しいと考えているので、この本も参考に開業を考えていこうと思いました。

ではではー
GOZARU

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