見出し画像

Communityを育てる”場”

GOZARE PROJECTは岐阜県各務原市で「持続可能な地域共生社会」をめざすプロジェクトです。人びとの暮らしや地域のあり方が多様化している中、地域に生きる一人ひとりが尊重され、社会とつながることができるようなコミュニティを地域の人たちとつくりたい。そんな想いから2021年プロジェクトはスタートしました。イベントやワークショップを通じて人の交流としての”場”(ソフト)を育てながら、多様なコミュニティが自然と交わる空間的な”場”(ハード)の建設を計画しています(GOZAREの杜)。それらの場づくりのプロセスやストーリーを初期段階から地域の方々と共有することで、これらの”場”が地域の人々にとって「我が事」となり、自然の杜が育つように、それぞれの個性が光る多様な人の杜(コミュニティ)が育っていくことを願って活動を続けています。


 交流としての”場”(ソフト)

 私達が創るべきものはコミュニティ(地域のつながり)です。だから人の交流としての”場”(ソフト)、人と人をつなぐことが大事だと考えています。コミュニティは地域共生社会のまさにエンジンであり、豊かなコミュニティが人々の喜びや生きがい、互助共助の関係を生み出します。
 GOZAREプロジェクトではマルシェやイベント、ワークショップを通じて人の交流としての”場”を育てる取り組みを行ってきました。2021年に地域の有志メンバーが集まり、スタートアップのワークショップを開催、その後ミーティングやワークショップを繰り返し、2022年からは2ヶ月に1回のペースでマルシェやイベントを開催しています。それぞれのイベントでテーマを決めて内容を検討、その過程で様々な方と新たなつながりを広げています。

空間としての”場”(ハード)

 私は、交流としての”場”(コミュニティ)が健全に育つには、空間的な場が大事なんだと思っています。インターネットが普及して、SNSが発達し、皆が簡単につながれるようになりましたが、それは結局、目的がある人、つながろうと思っている人がつながる仕組みです。そこにはつながらない人がいて、置いてけぼりになっちゃう人がいます。つながった人はつながった人で、自分の目的に合わない人、思考が合わない人、感性に合わない人をお互い排除しようとして分断がすすんでいる気がしています。多様性を包摂する健全なコミュニティが生まれるには多様な人が当たり前のように存在できる場が必要なんじゃないか、様々な人に目的がなくても居場所となる”場”が必要なんじゃないか、そう考えています。多様性を受け入れるというのは言うのは簡単だけど、とても難しいことだと思います。今は少しずつお互いが近づいて、小さなつながりを増やしていくという努力が必要だと思います。そして、無意識にでも多様な人の存在を認知して生活している(ダイバーシティ・ネイティブな)人々や世代が増えれば、自然と多様な人を受容でき、そこから生まれるコミュニティが本当に多様性を包摂できる健全なコミュニティなんだと、そう思います。だから、「ソフトとしての”場”を活性化し、次の世代へとつないでいけるハードとしての”場”を作りたい。」そんな想いから、私たちはマルシェやワークショップを通じて人の交流としての”場”を育てる一方で、空間的な”場”のあるべき姿を模索してきました。現在も計画は進行中です。決して大きな規模では無いけれど、地域の人々の想いがこもり、ぬくもりを感じられるそんな居場所(GOZAREの杜)を・・・。

Facebook
Instagram
YouTube


GOZARE PROJECT        
プロジェクトリーダー・医師    長縄 康浩


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?