ミュウツーHR争奪戦優勝記

7/14(日)に行われたミュウツーHR争奪戦にて優勝することができたので、せっかくなのでその感想なりをまとめておこうと思い立って書き始めた記事になります。

まずは簡単な自己紹介を
ハンドルネーム:クワガタ

ポケカ歴:約10ヶ月(幼少期に買ったことはありましたが、昨年の9月頃GXスタートデッキを買って復帰(?)しました。)

TCG歴:遊戯王をVol.1発売当初から買い続けており、シンクロ後半辺りからそれなりに環境を考えてプレイしていますが、大会参加経験も少なく実績もありません。

以上のことからもわかるように、私の経歴は初心者に毛が生えた程度ですので、上級者にとってはあまり参考になるものではないかもしれません。
あくまでこういう考え方をして優勝できた奴もいるんだなぁ~くらいに思って頂ければ幸いです。

それでは、早速内容の方に移っていきます。

①~③は前座ですので、お急ぎの方は④から見て頂けると良いかと思います。

ミュウツーHR争奪戦とは?

この記事をわざわざ読んで下さっているような方に今さら説明の必要性はないかもしれませんが、せっかくの機会ですので一応説明します。

公式のページより簡単に引用させて頂くと

・世界に300枚限定の特別なカード、「ミュウツーGX」のHRをかけた大会
強化拡張パック「リミックスバウト」を使って、その場でパックから出たカードでデッキを作る「シールド戦」で行われる

といったものです。

この「シールド戦」というのが今回の大会のキモで、その場で出たカード(と一部の共通配布カード)のみでデッキを作成することになるため、今までのカード資産が影響しないことが大きな特徴として挙げられます。

そのため、高額なカードを揃えるのが困難な人であったり、沢山あるカードを覚えるのが大変な人であったり、普段の大会には参加を躊躇してしまう人でも参加のしやすい、極端な話、ルールさえ知っていれば誰にでも優勝のチャンスがある大会と言うことができるでしょう。(事実私もその1人で、今回が初めてのポケカの大会でした。)

②当日まで

~応募まで~

7月開催分の大会の事前応募は先着順でした。
8月開催分は抽選に変更

当日開始時刻にPCから接続を試みるも鯖落ちによって撃沈。
1時間粘ってもうんともすんとも言わないので諦めていたのですが、3時間程たった頃に一緒に応募しようとしていた1人が「繋がった!」との声を上げ、そのタイミングから頑張って何とかエントリー完了!

…と思ったのですが、何と参加予定と別の会場にエントリーしてしまうという痛恨のミスを犯してしまいます。

結局その後キャンセル→再エントリーが無事できたので良かったのですが、あの時はかなり焦りました…。

ということで無事0回戦を突破!

~練習~

リミックスバウトの発売日に参加予定の4人でシールド戦をやってみようと言う話になるも、またしても痛恨のミス。(ミス多すぎ問題)

当日どういう形で15パックを選ぶのか不明だったので、近くでポケカの売っている3店舗で20パックずつ買おうという話になったのですが、何を間違えたのか、帰宅後机の上にパックを広げたタイミングで気づくという間抜け具合。(不足分は友人にコンビニで買ってきてもらいました。)

そんなこんなで

・最初の1回は実際にパックを開封して練習
・2回目以降はシュミレーターを使って練習

といった感じで準備をして当日に臨みました。

③当日(デッキ作成開始まで)

当日は11時開始だったので、余裕を持って20分程前に会場に到着。
同会場で参加予定の友人2人と一緒にリラックスした雰囲気で開始を待っていました。

私の参加した会場は定員32人だったのですが、キャンセル待ち狙いで34人もの方が現地に来ていました。
結局全員出席で抽選はありませんでしたが、改めてこのイベントの人気具合を感じた瞬間でした。

パック開封に関しては、正面に座った方と1箱を分ける形でした。

開封後、当たったカードをリストに記入→正面の方にチェックしてもらう、といった流れで、このタイミングで参加賞の「エリカ」とエネルギーカードも配布されました。

④デッキ作成時の考え方

さて、ここからが本題です。
私が思うデッキ作成時の考え方を備忘録も兼ねて残しておきます。

大前提として、今回のパックにはエースとなりうるGXポケモンが4種類います。

15パックしか開封できないことを考えると、かなりの確率でGXポケモンは1~3枚の範囲に収まると思います。

ここで当たったGXポケモンを軸に2色程度に収め、エネルギーを15枚前後にしたデッキにするのが、個人的にはおすすめです。

また、当たったトレーナーズと特殊エネルギーはとりあえず全て入れる所からスタートして調整していく感じで良いとも思っています。

理由としては、当日までの練習の過程で

・エネルギーの色がバラけるとうまく機能しないことが多い
・エネルギーを貼れないターンが存在するだけで(相対的に)損
・(このルールでは)どのトレーナーズも入れた方が入れないより優秀

ということが身に染みてわかったからです。

この前提で考えるとポケモンは10~15枚程度に収まることになると思いますが、GX以外のポケモンは「進化ラインの揃っているポケモン」と「エネルギー加速のできるポケモン」を優先的に選択していくと良いと思います。

また、フィオネに関しては、

・単純に特性が優秀
・ライブラリアウトを防ぐことが可能

という理由から、問答無用で2枚までは入れて良いと考えます。

⑤当日当たったカードと作成したデッキ

上記の考え方に則って当日作成したデッキが以下の画像です。
アローラペルシアンGXはSRの画像が無かったのでRRになっています。
(※基本フェアリーエネルギーは枚数合わせなので無視して下さい。)

また、以下が当たったものの採用しなかったカードの一覧です。
(※こちらも基本フェアリーエネルギーは無視して下さい。)

正直とても悩みました。

個人的に、大会前までは
リザードン&テールナーGX >>> カメックス&ポッチャマGX >フシギバナ&ツタージャGX 
くらいの力関係ではないかと思っていました。

リザードン&テールナーがとにかく強い!
(このルールにおいてエネ加速できる上に好きなカード3枚持って来れる役割を1枚でこなすって何者なんですか…!しかも溶接工引けたら更に速く動けるし…!)

それに弱点をつけるカメックス&ポッチャマがいて、次点にフシギバナ&ツタージャ、それとは別にTAGTEAMメタのアローラペルシアンがいるというのがそう考えた理由でした。

そのため、「リザードン&テールナーが出たらそれを軸に組もう!サブは超タイプが動きやすそうだな!」などと考えていたのですが、ポニータが1枚しか出ず、超タイプもロトムは1枚のみ、ズガドーンが出ずといった状況…。

こういった状況だったため、当日の思考の順番としては

①GXが出なかった水は候補外
②水と合わせないならゴロンダラインが2枚は欲しい闘タイプも候補外
③ニャースが2枚あり、ベトベトンラインも2枚ある悪はメイン採用すべき
④草、炎、超のどれをサブにすべきか

という流れになりました。

④で草を選んだのは

・超をサブにするよりはGXポケモンがいる草、炎がサブの方がパワーがあり、万が一どちらかのGXポケモンがサイド落ちしても戦える
→超が候補外
・採用しようと思った悪ポケモンには、エネルギートラッシュを加速するカードがない、すなわち、リザードン&テールナーのGXワザが最大活用できない
・GXポケモン以外の進化ラインやワザの能力を考えた時に、草の方が優秀
→炎が候補外

といった理由からです。

その後、フィオネやトレーナーズ等を入れた残りのデッキスロットが13枚だったため、ポケモンのワザを見て、草エネよりも悪エネを要求するポケモンが多かったので、草エネを6枚、悪エネを7枚にしました。
(終わってみて気づきましたが草と悪の枚数は逆でも良いかもしれません。)

結果、ポケモン14枚、トレーナーズ10枚、エネルギー16枚という中々バランスが良いデッキになりました。

ここまで書き忘れていましたが、最初にデッキ構築を考える時間は25分で、その後は試合の間ごとに構築変更に使える時間が10分ありました。

…が、今回は作成したデッキを一度も構築変更せずに最後まで戦いました。個人的に、よっぽどのことがない限りは第一感を信じて間違いないと思っています。一番時間使って考えるのは最初の25分でしょうし、後からあの時変えなきゃ良かったーって思いたくないですしね。(事実私と一緒に参加した友人がそうでした。)

⑥予選リーグ

結論から書くと3-0で全勝抜けしました。

簡単にダイジェストを。

1戦目(vsカメックス&ポッチャマ、アローラペルシアン)

こちらのペルシアンのGXワザで相手のベンチのニャースを倒してまず1枚。

ニャースについては、相手にペルシアンに進化されると面倒&ニャースが2枚ない可能性も大いにありうるので、可能なら早めに倒すべきと考えます。(結局2枚目のニャースを引いていたので出されてしまいましたが。)

ペルシアンでカメックス&ポッチャマに1撃加える展開になり、相手がカメックス&ポッチャマをベンチに下げたところで、

手札:ポケモンいれかえ、草エネルギー
ベンチ:モジャンボ(草エネ付き)、フシギバナ&ツタージャ

ペルシアンを逃げて、フシギバナ&ツタージャのかがやくつるでカメックス&ポッチャマを引っ張り出し、ポケモンいれかえでモジャンボを出してくさむすびでトドメ!4-0での勝利となりました。

ポケモンいれかえ+かがやくつるで擬似グズマになるので、この組み合わせは使う側、使われる側問わず頭に入れておくと良いと思います。(自分はこの対戦中に気が付きました。)

2戦目(vsリザードン&テールナー)

お互いに攻撃し合う展開になったものの、4-3でギリギリの勝利!

モンジャラのどくどく20点+モジャンボのくさむすび100点+フシギバナ&ツタージャのフォレストダンプ160点の280点で何とかリザードン&テールナーを倒しました。

GXポケモンにいかに早くダメージを積み重ねておけるかが重要です。

3戦目(vs忘れてしまいました…すみません)

お互いに2勝の状態で当たったのですが、相手は4-0,4-0と完勝状態でした。

今だから言えることですが、両者負けだったら相手が予選通過していた気がします。もちろん遅延を推奨するわけでは決して無いのですが、こういった穴をつくようなことができないようにルールを設定してほしいなぁと思います…。

トドメとしては、トップで引いてきたフィオネで相手のGXポケモンを引っ張ってきて勝ちました。(その前の番に、逃げるで草エネルギーをトラッシュしてエネルギー回収を使っていれば、かがやくつるを起動できたのですが、エネルギー回収を使ってから気づきました…。逃げエネによるトラッシュから回収の流れは忘れがちなので気をつけましょう。)

まさか全勝で予選突破できるとは思っておらず、相当びっくりしました。
同会場で参加した友人の内1人もめでたく全勝で予選通過していました!
練習はしておくべきですね…!

⑦決勝トーナメント

準々決勝(vsグラードン)

フシギバナ&ツタージャスタートの先攻でした。

相手はグラードンスタートで、こちらの手札にはローラースケーターとジャッジマン。他の手札が全てエネルギーだったのでローラースケーターを使いましたが、グラードンスタート(闘エネが2枚手札にないと最大活用できない)ということを考えるなら、攻めの姿勢のジャッジマンでも良かったかもということを対戦後にお話してくれました。

ローラースケーターでポケモンいれかえとモンジャラ等を引いたので、モンジャラをベンチに出して(もう一匹ニャースも出した気がします)、エネルギーをつけて(何に付けたか覚えていないです…すみません)番を渡しました。

相手もローラースケーターからのスタートだったのですが、エネルギーを貼ってひでりを使って合計3枚エネルギーを付けた状態で番が回ってきました。

「あれ、これはモジャンボ引ければ勝ちでは…?」ということで、いれかえを使って、モンジャラを動ける状態にして、ジャッジマンを使いました。

その結果ポケモン通信とポケモンが引けたので、モジャンボに進化してくさむすびでトドメ!
仮にモジャンボが引けなくてもどくどくでジリジリ攻めようと思っていたのと、運要素も非常に強い今大会では、勝ち筋があるなら追うべきだろうと考えたので引きに行きました。

試合後に話したところ、「ザングースが手札にいたものの、かがやくつるが怖くてベンチに出せなかった。次のターンのくさむすびは頭から抜けていた。」とのことでした。確かにポケモンいれかえと進化先が両方ある場面は想像しにくいですよね…。

因みに友人はここで負けてしまいました。

準決勝(vsリザードン&テールナー

この試合も、お互いに攻撃し合う展開になりました。

序盤にトロピウスでこうごうせいを使った際にデッキの確認はしたはずなのですが、後からポケモン通信でベトベトンを持ってこようとした際にいないことに気づくミスをします。(まさか2枚ともサイド落ちするとは思いませんでした。)

ジャッジさん曰く、デッキを3周くらい見ていたらしいです。(笑)

総評としてはウィークガードエネルギーに救われました。

このあたりから疲労で記憶がおぼろげなのですが、最後はリザードン&テールナーを何とか倒して勝ちました。

決勝(vsリザードン&テールナー

気がついたら決勝に来ていました…。

先攻をもらって手札を見るも、お互いにたねポケモンがおらず引き直します。引き直した結果はまさかのフィオネスタート…!

かなり苦しいスタートでしたが、オーキド博士のセッティングが使えたので、フシギバナ&ツタージャとニャースをベンチに出して首の皮一枚繋がります。モンジャラも手札から出した気がします。

初手からつけるか悩んだ末にウィークガードエネルギーをフシギバナ&ツタージャに付けたのも覚えています。

相手はエンテイ、ロトム、ズガドーン、ヨマワルといったポケモンが並び、ズガドーンにひたすらベンチのフシギバナ&ツタージャにダメージを載せられる展開になりました。

こちらも開き直って、グレートキャッチャーで倒されるHPになるまではひたすらベンチポケモンを育成して、その後にフシギバナ&ツタージャのGXワザで回復しよう!という方針に切り替えます。

この方針でいけば、1匹目にズガドーンを倒し、その後サマヨールに動かれても、ベンチのペルシアンで倒せる!と踏んでいたのですが、相手のプレイングが上手で、先に倒すポケモンがエンテイになってしまい、次のターンにズガドーンが動いてしまう展開になりました。

ここで満を持してリザードン&テールナーがベンチに登場したのですが、相手はエネルギーをリザードン&テールナーに付け、ズガドーンのエネルギーが1枚の状態でワザを使おうとし、ジャッジさんに指摘されます。私もてっきりワザをうたれたと思っていたので、ジャッジさんに指摘されるまで気づきませんでした。お互い想像以上に疲れていたみたいですね。

このミスによってこちらに一気に形勢が傾いて、最後はグレートキャッチャーで引っ張ったリザードン&テールナーにモジャンボのくさむすびでトドメをさしました!

残り時間も少なく、体力的にも本当にギリギリの戦いでした。

⑧終わりに

まさか自分が優勝することになるとは思っていなかったので、本当に驚いています。

せっかくなので残しておこうと思い書き始めた記事でしたが、少しでも参考になる部分があれば嬉しいです。

終わりになりますが、今回対戦して下さった方、当日の円滑な進行をして下さった店舗スタッフ及びジャッジの皆様、本当にありがとうございました!

初参加の大会がこの大会で良かったと思えるくらい、何一つ不自由なく楽しむことができました。

8月開催分の抽選受付は7/19(金)から始まるようですので、興味のある方は是非参加してみてはいかがでしょうか?


P.S.
大会後に参加したポケモンGOのエンテイレイドでは6戦やって色違いが出ませんでした…。大会で運を使い果たしましたね。

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