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君のためのひかり

 岩﨑大昇さん(以下、大昇。好きなアイドルを呼び捨てすることに嫌悪感のある方もおられると思うが、私はどうも照れくさくて大昇くん、と呼べないのでここでは敬称略とさせていただく)が入所8周年を迎えられた。おめでとうございます。そして、日付変わって今日、5月2日から5月3日にかけて、美 少年初の全国アリーナツアーの大阪公演が行われる。おめでとうございます(再)。ここには、大昇アイドル8周年に向けての振り返り&祝辞と、アリーナツアーの感想を合わせて書いていきたいと思う。

 まず、昨年の今頃、彼は金田一少年の事件簿に佐木竜太役として出演していた。これについては何度も書いているような気がするけど情報解禁された日は本当に嬉しくて、早朝にニュースを確認してから二度寝して、夢じゃないか確認したくらい嬉しかった。歴史ある作品に好きなアイドルが参加する喜びを噛み締めていた。原作のファンの方が褒めてくださっていたことも、大昇が共演者の方々から愛されているのを感じられたのも嬉しかった。愛される佐木竜太を演じている姿に、彼の積み重ねを感じて胸がじんわりと温かくなった。

 さらに、2022年夏のコンサートから今回のアリーナツアーにかけて、彼はライブのコーナーの提案もしていた。彼のアイデアマンとしての一面が明らかになったこと、その演出がとても良かったことに感動した。メンバーからもファンからもたくさん褒められてもいたし、こちらまで不思議と鼻が高いような気持ちになった。これまでにもコンサートや舞台の見学に足を運び、映画やアニメ、漫画からもインプットを欠かさない姿勢には敬服してきたものだが、2022年サマステから今年のアリーナツアーにかけてはそのインプットが実を結んだように思う。これからも彼が考えるものを見ていきたいと強く感じた。

 また、新たな面が見られた場面でいうと、+81 DANCE STUDIO も忘れられない。大昇は歌のイメージが強いと思う。私もそうだし、美 少年を応援している人も、他グループを応援している人もそのイメージがあったろう。また、「裸の少年」でダンスの早覚えを苦手としていたイメージや入所間もないころに振り覚えが悪く名指しで怒られていたエピソードからも、ダンスが苦手、とまではいかずとも得意ではない方というイメージが少しあった。もちろん、美 少年がグループ全体でダンスに力を入れていること、彼がメンバーとダンスレッスンに通っていることは知っていたし、オリジナル曲のダンスプラクティスでは今までにない魅力を発揮していたけれど、世界的にダンスで高く評価されている先輩グループが築いてきたチャンネルで、なおかつ他のグループのファンの方も見る中で、彼のダンスがどういう風に映るのか、不躾ながら少し心配していたところもあった。結果それは杞憂だった。彼は3回参加していたが、どの回でものびのびと音楽を楽しみ、自分なりの表現を曲や振りに落とし込んでいたと思う。歌詞を口ずさみながら、長い手脚をダイナミックに使いながら、くしゃっとした笑顔を弾けさせる彼の姿に、"岩﨑大昇"というアイドル像を見た。

 そして特筆すべきはラヴィット!の月曜シーズンレギュラーだろう。ここで大昇は、愛され力を発揮し、良いダシ(表現他になかった?)が出まくっていた。MCの川島さんや田村アナをはじめとする月曜ラヴィットの出演者の方々に温かく見守られて、のびのびとボケ、モノマネを披露し、よくわからない食レポを繰り広げるなどしていた。かと思えば1月30日の放送では「明日があるさ」の歌い出しを務め、歌唱力を発揮していた。私は毎週そんな大昇の姿を見て、月並みな表現だが元気をもらい、笑顔になっていた。大昇がラヴィットのシーズンレギュラーを務めた時期が、私が全く学んできたことのない分野のOJTを受けていた時期と重なっていたため、すごく救われていた。憂鬱な月曜が、起きるのが楽しみな朝になった。
 どれも思い出深い3ヶ月の中で、最も印象に残ったのはやはり3月27日の放送で披露したボヘミアン・ラプソディのピアノ弾き語りだろう。シーズンレギュラー初日(1月16日)には番組からプレゼントされた持ち運べるピアノをたどたどしく触っていたのに、3ヶ月でまず曲を弾きこなせるようになり、さらに情感豊かに歌い上げた彼に、何度目かわからないけど惚れ直してしまった。彼の歌がいっとう好きだという、原初の感情を思い出した。TVerでも何回も見たし、録画も何回も見た。これから先も、心が萎れたらきっと見直すだろう。手足が震えるほど緊張していたのに、放送中ずっと緊張していただろうに、そんなことを感じさせないパフォーマンスだった。川島さんがおっしゃっていた「何を振っても全力で応えてくれますし、(中略)あなたは間違いなく美少年でした」というコメントは何度噛み締めても泣きそうになる。彼ないし美 少年の美しいのは容貌だけでなくその魂なのだと思っているがそれを端的にことばにしてくれて嬉しかったし、そのひと言で大昇がとても温かい環境で愛されていたことを実感した。いつかまた出演する時は、怪獣の花唄(※1)を歌えるといいね、歌ってほしい………。

 そして、今日明日に大阪公演を控えるアリーナツアーの話。私は3月5日の名古屋公演に入ることができた。前回のアリーナ公演がとても良いものであっただけに今回もとても楽しみにしていた。美 少年のコンサートは、終演後にとにかく幸せで楽しかった!というポジティブな気持ちになれるところが最大の魅力だと思うのだけど、今回もそれを強く感じた。あるコーナーを大昇が提案したことは後日発売された雑誌で知ったのだが、前述の通りこちらまで誇らしい気持ちになった。大昇のソロもまた、歌唱力表現力に磨きがかかっていて素晴らしかった。表現することを楽しんでいるな、音楽を愛しているな、と胸がいっぱいになってペンライトをぎゅっと握りしめた。

 これから先、彼はもっとたくさんの人の心を動かすだろうし、もっとたくさんの人から評価されて、もっとたくさんの人が彼の歌を素敵だと思うだろう。そうであってほしいし、そうなるのだと、今回の大昇のソロ、そしてボヘミアン・ラプソディの弾き語りを聴いて思った。

 昨年も書いたが、入所日はアイドルとしての誕生日というふうに考えている。最近の情勢を考えると特に、彼がアイドルを続けていることは当たり前ではないのだと痛感する。
 アイドル、というか人前に立つ仕事について考えるにつけ、グロテスクな構造が浮かび上がって薄暗い気持ちになる。それについてはファンとしては考え続けていかなければいけないと感じている一方、ここでは明言を避ける。綺麗事で誤魔化すつもりはないけれど、それでも私は、ステージ上で輝く彼を、歌い踊る彼の姿を信じていたいと思う。

 どんなに小さくてもいい。これから先も、君のために黄色いひかりを灯し続けたい。入所8周年おめでとうございます。

(注釈入れてないの公開してから気づいた。すいません。
ラヴィット!でゲームで勝ったら好きな歌を歌えるみたいな回が2度あったのだが、大昇は1回目にVaundyの怪獣の花唄をリクエストしており、2回目は視聴者からリクエストもされていた。2回とも負けて歌えなかった。可愛いね。次ラヴィットに出たら本当に歌ってほしい。でも歌ってるところ想像しただけで"おしまい"になってしまうから、この目で見たらいよいよ"おしまい"になってしまうだろう。)

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