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無駄な記念日?(一人台本・女性)

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【人物設定】

・山村 はるか(やまむら はるか)
 二十歳。大学二年生。適当にその日を暮らしている女子大生。
 性格はサバサバしていて、男っぽい。恋愛に対しては、とことん薄情で、
 周りから呆れられることもしばしば。
 彼氏である隆久に無意識に冷たくしてしまうこともあるが、結局は隆久を
 心の拠り所としている。
・村瀬 隆久(むらせ たかひさ)【台本には登場なし】
 二十歳。大学二年生。はるかの彼氏。真面目で几帳面な性格。はるかとの
 記念日は、毎回手帳に記している。
 ちょうど一年前に、彼からはるかに告白し、交際が始まった。
・岡本 美里(おかもと みさと)【台本には登場なし】
 二十歳。大学二年生。はるかの高校時代からの友人。
 はるかの愚痴を優しく聞いてくれる。聞き上手。

【あらすじ】

 大学の同級生、はるかと隆久が付き合い始めて、ちょうど一年。はるかは隆久の几帳面さをうっとうしく思いながらも、いつも自分を支えてくれる隆久を大事にしようとはしていた。
 そんなある日、隆久と食事に行ったはるかは、いつもは言わない「乾杯」という言葉を言った隆久に疑問を投げかけてしまう。実はその日は、付き合い始めて、ちょうど一年の記念日だった!

【場面設定】

 その晩、自分の部屋に帰宅したはるかは、友人の美里に電話をかけ、愚痴を言い始める。

【台本】

(すべてはるかのセリフ)
もしもし、美里? あたしはるか。いま電話しても大丈夫?

昨日さあ、久しぶりにやつと会ったんだけど…。「やつ」って、あいつよ、あいつ、隆久。

で、ごはん食べてたら、突然、「乾杯」って言われて、訳わかんなくて、「今日何かあったっけ?」って聞いたら…。

そう! 付き合って一周年の記念日だったらしいのよ。
付き合い始めた日なんて覚えてないっつうの。記念日なんて、誕生日とクリスマスとバレンタインデーとホワイトデーだけあれば十分なのよ。

え? 結局、それもノロケ? 愛されている証拠? …そうかなあ?
でも、あたしと隆久の性格ってほんと正反対だよねえ。あいつの細かさといったら、天下一品なんだから。

…あ! 明日、隆久の誕生日だ。すっかり忘れてた。プレゼントなんて買ってないよ! いまから買いに行かなくっちゃ!

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