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レバーハープで使っているマイクについて
前の記事ではマイクからの信号を増幅するプリアンプについて書いたので、今回は楽器の音を拾うマイクについてです。
持ち出す場合:磁石タイプのピックアップマイク
使用マイク:MSP-Stronger ピックアップ
楽器の表と裏から磁石でくっつけるタイプのマイクです。
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スタンドに立てるタイプのマイクもあるけど、値段が高くて衝撃に弱いし、かさばるし、というのでこちらを使用しています。
はさんでいる楽器の板の音の振動を拾うだけなので、ポンポン・モゴモゴした生音っぽくない感じになってしまいます。
でもそこは前回紹介したプリアンプが「生音に近い音に調整し直す」という役割を担ってくれるので、外で弾くレベルなら充分に生音っぽい音を出せます。
商品ページはこちらです。最初に言っておくとステマとかじゃないよお金とか貰ってないからね!!
ハープ用を謳われていて、ハープ奏者の使用実績が乗っていたのでこれを買いました。磁力の強い磁石がついていて、さらに磁石を追加できます。
(実は、梱包から取り出す時に追加用の磁石をすべてくっつけてしまって、外すの大変でした……指痛くなっちゃって)
ハープだと響板ではなく、響胴(背中のサウンドホール側)のほうにピックアップをつけたい場合も考えられるかなと思っていて、そうなると磁石が弱いと楽器にくっつかないかも……レバーハープの胴は木材の厚みが1~2cmくらいあるからね。グランドハープだともっと分厚かったりするのかな?
それを考えると、強い磁石のものを選ぶと良いかなと思います。
くっつける場所のこと
響板のどこにくっつけるのかで、音がだいぶ違ってきます。
当たり前のことだけど、弦に近くなるほど音量は大きくなり、遠ざかると小さくなります。ハープ、板が大きいからくっつける場所が無限にある。
バンドで聞かせたい音は中音~高音になることが多いですが、高音はそれほど増幅しなくても抜けてくれるので中音あたりにくっつけています。真ん中あたりだし。
周りの奏者を見てもそのあたりにくっつける人が多いみたい。
高音側と低音側、とか複数箇所でピックアップしたくなるけど、そうなると配線と機材も増殖していくことになるからな……今のところ1台で充分な感じです。
宅録の場合:コンデンサーマイク
コンデンサーマイクとは何か?というのはちょっと説明する自信ないので、みなさま各自でGoogle It!!
使用マイク:AT4040
外に持ち出さない宅録(自宅録音)をするときは、AT4040というマイクを使っています。ちょっと高いマイクですが、ちょうどタイミングよく伝手があり、お下がりを中古で払い下げてもらえました。
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宅録の場合は、録音した音がそのまま音源となり、それがミックス(調整)されて動画やCDの音楽の音になっていく。そのためマイクで録る音質そのものが重要になります。
これを導入した頃はコロナ禍で外に出て音楽できないような状況で、XやYoutubeなどのネット上だけで完結する風読鳥での活動が主力になってきた時期に大活躍してくれました。今も現役で使っています。
配置する場所のこと
録る時は写真のように、ハープの右側に立てて、響板の近くに向かってマイクを固定しています。これが今のところは綺麗に撮れるかなと思っています。
ただこれは今もけっこう試行錯誤していて、
・ハープの背(サウンドホール)にマイクを向ける
・ハープの下(穴が開いているとこ)にマイクを向ける
とかでも違う音がして、それも良いんですよね……
プロの方のMVの撮影やCDレコーディングの様子が動画になっているやつ、ああいうのを見るとハープの前や横・後ろ……からマイクを複数台立てて録っているのも良く見ます。
これは理にかなっていると思っていて、ハープは共鳴胴の空間が広くて場所によって鳴りが違うので、よりちゃんと録ろうとすると複数台になるのかなと思いました。
ピアノでもそうですよね。アップライトピアノの左右からマイク2本立てたり、グランドピアノも違う角度から録ったりするし。
ただ、趣味でやる分には1本で充分かなーというのが今のところの実感です。
注意事項:ファンタム電源が必要
これも分からない人は各自でGoogleしてほしいのですが、AT4040にはファンタム電源が必要です。マイク自体に電力を届けるための仕組みが必要ということですね。
本格的に宅録をするのであればオーディオインターフェースを購入することになるはずで、それにファンタム電源が対応しているかどうかを調べるというのが良いかなと思います。
このあたりの録音~音源提出までの流れは、ハープでなくても他の楽器で解説しているWebサイトがいくつもあると思うので、そちらを参考にしてください。