コーポレート・ガバナンス関連ニュース(2020/4/17)
積水ハウス、緊急事態宣言下でも開きたい株主総会
【注目ポイント(記事一部引用)】積水ハウスが4月23日に予定する株主総会で、同社の現社長ら主流派とのプロキシファイト(委任状争奪戦)に挑む勝呂文康・取締役専務執行役員ら株主提案側は16日、総会開催延期の仮処分を大阪地方裁判所に申し出た。大阪府は緊急事態宣言の対象地域で、株主が集まりにくい中での開催は不誠実との指摘だ。一方、オンラインでの議決権行使も用意している会社側は「延期は経営に重大な影響を及ぼす」として開催を断行する構えだ。
大戸屋にホワイトナイトは現れるのか
【注目ポイント(記事一部引用)】外食大手コロワイドからの買収提案を事実上拒否したことで、経営陣刷新を目的とした12人の取締役選任という株主提案を突き付けられた大戸屋ホールディングス(HD)。今後、両社は6月に予定されている大戸屋HDの株主総会で、プロキシーファイト(委任状争奪戦)を繰り広げる可能性が高い。一方、大戸屋HDはコロワイドに対抗すべくホワイトナイト(白馬の騎士)を探すという選択肢もある。果たして、大戸屋HDに味方は現れるのだろうか。
焦土作戦に成功した前田道路、経営陣の運命は
【注目ポイント(記事一部引用)】前田建設工業の敵対的TOB(株式公開買い付け)で子会社となった前田道路が14日、東京都内で臨時株主総会を開き、535億円の特別配当を実施する議案を可決した。TOB終了前の議決権ベースで開かれた総会のため、前田道路側の提案が通った。豊富な現預金を前田建設に使われるくらいなら、大部分を株主に還元しようとしたともとれる「焦土作戦」は一応、成功したことになる。だが2カ月後の6月に定時株主総会が待つ。前田建設に徹底抗戦した今枝良三社長を含め、前田道路の現経営陣が刷新される可能性がある。前田道路の経営陣を待ち受けるのは融和か、それとも粛清か。
コロワイド「両社創業家を役員に」、大戸屋への要求判明
【注目ポイント(記事一部引用)】大戸屋の新社長にコロワイド創業家の蔵人賢樹氏が就くことを求める──。大戸屋ホールディングス(HD)に対し、焼き肉店「牛角」などを傘下に収める筆頭株主、コロワイドが14日、大戸屋HDの経営陣の刷新を目指す株主提案を公表した。コロワイドは株主提案が可決された場合、大戸屋HDの新社長にコロワイド創業家出身の蔵人賢樹・コロワイド専務取締役を充てる方針であることが日経ビジネスの取材で明らかになった。