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日々を綴る(19)
すっかり毎日書かなくなってしまいましたが、また書こう、という気持ちがやっと少し戻ってきたのでnoteを開きました。最後に更新したのは2月6日なので、20日ほど放ったらかしにしていたようです。そう思うと月日の流れは本当にはやい、と感じます。日々を記録することにどんな意味があるかはわたしにもよくわからないままですが、昔の日常生活を知るのってちょっと楽しいよなあ、とは思うので、わたしのなんでもない日々の記録も、いつか面白がられる日が来たりするのかもしれません。
前回の記事を書いた翌日くらいから流氷の気配がグッと近付いて、その姿が目の前で見られる日が増えました。わたしの始業時間は9:00なので、車を少しあたためて8:35くらいに家を出て、近場の海岸へ行くというのが習慣になりつつあります。少し時間に余裕があるときはそこから2km先の海岸の方へも行ったりします。車を停めて、ぐるっと全体の景色を見まわしてから、海岸へ近付きます。
氷が少なかったり薄かったりするせいか、今年は(も?)特に毎日かなり違った雰囲気な気がしています。50年も60年も前には流氷は建物のような高さになっていたとか、海岸から少し離れたまちの中心部にいても流氷がぶつかり合う音が聞こえていたとか、そんな話も聞くので、いまの薄い氷がぶつかり合ってキュキュキュ…と鳴っているのとか、氷泥とか、ちょっと南寄りの風が吹くと沖へ離れてしまう様子は、かつての流氷に比べると本当にずいぶんと様変わりしてしまっているのだと思います。
とか、そんなことを考えたり考えなかったりしながら、10分弱ほどの時間を海岸で過ごし、車へ戻って職場へ向かいます。寒そう…と言われたりすることもありますが、風がない穏やかな日は、気温が低くてもそこまで寒く感じません。気温が多少高くても北風が吹いているとめちゃくちゃ寒く感じます。始業前にこうやって過ごすことで、頭がしゃきっとして、今日も生きよう、という気持ちになります。できることならこのまま仕事には行きたくない…とも思いますが。
平日の朝のこの時間のこの場所はいつも柴犬を連れて散歩に来ている年配の男性を見かけます。ここから海を一望するのがあの人にとっての日常なのかもしれません。この世界はそういうひとつひとつの小さな日常が重なり合って成り立っているのかな。
自宅から職場まで1.1km、職場からこの海岸までも1.1km。その先のもうひとつの海岸まではそこからさらに2km。
この範囲の中でこんな景色に出会うことができるこの季節が、わたしは本当に大好きです。
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