終わりの呼吸

父のがん転移が確認されてから、状態もあまり良くなく、もしかしたら年内かもしれない、と報告を受けていたので心構えはしていたものの二日前には歩いて元気に喋っていたと聞くから、あまりにも急すぎたとは思う。

深夜に危篤の知らせを受け、急いで姉と共に東京から北海道に戻り、家族と看取ることが出来た。

享年７４年２ヶ月
本当におつかれさまでした。
立派で尊敬ができる父親でした。

小学生の頃に、父がスーパーファミコンの麻雀ゲームを買ってきてプレイしているのを見て、混ざりたくなり、七対子だけを教えてもらってひたすらプレイしたのが麻雀と付き合うキッカケとなったのをとてもよく覚えている。七対子でテンパイしてリーチを掛けた時の脳内物質はんぱなかった。

それから高校を卒業してすぐに函館の雀荘に連れて行ってもらった事もある。東風荘(ネット麻雀)で一番上の卓に行き、学生の仲間内の麻雀で負け無しで天狗になっていた時、そこでフルボッコにされたおかげで今の自分があるのが間違いない。

父の影響で僕は理牌を左右逆で覚えた。

通常はこんな感じで並べると思うが

こんな風に逆に並べていた。

なんで父が逆にしていたのかはもう聞けないので分からない。しかし父の打つ麻雀を見ていたので、リアルで打つ時はこれが通常なんだと思い、ずっと真似していた。そうしたらこう並べないと気持ち悪くなってしまった。

何故かゲームだと大丈夫だけど、リアルだとこう並べないと落ち着かない。他人が通常の並べ方をしているのは気にならない。謎すぎる…という事でプロになってからも癖で続けていたが、最近は映像に出る機会も増えてきたということで、練習の結果、苦労しましたがどちらの並べ方もできるようになってきた。

後は読まれやすさなどを含め、どうしようか考えて、今は意図的にランダムに変えることにしている。

父がキッカケで麻雀を始められて、今も影響が残り続けていると思うと少し嬉しい気持ちになる。なので僕が逆順で並べているのを見たら、父の名残なんだなと感じていただけると少し面白く見れるかもしれません。

大人になり、社会を経験するにつれて、父がいかに寛大で尊敬できる人間であるかを思い知らされます。
跡継ぎをしようとせずに自由に生きている僕を、嫌な顔せずに応援していただいたのは、本当に感謝でしかない。

父のおかげで今の自分があります。
ここまで良くしてもらったのだから、プロ活動もyoutubeも、やるからには中途半端にせず頑張っていきたい。失敗を恐れて決断できなかった事などを気にせず、もう少し踏み込んでチャレンジしてみようと改めて思いました。

なお、これを書いている現在、葬儀場に泊まりで棺に入った父と二人きりです。ホラーなら棺から生き返る所ですが、全然動く気配無し。

いま起きてきたとしても普通に話せる気がします。
コロナ禍で最近実家に帰るのを我慢していたので、もう少し話したかったのが本音です。

地元の函館では火葬が先で通夜が後です。普通は逆ですよね。昔、災害で夏にたくさんの人が亡くなった時に、暑さで状態が悪くなる事を避けるため、火葬を先にしたのがきっかけだったようです。なお本当かは知らん。明日火葬なので生身？と過ごすのは最後になりそうです。

※

プロ活動はリーグ戦までには帰りが間に合わないので、４月３日の開幕戦は欠場となります。(ノーペナルティ)

４月５日の連盟チャンネルのFocusM解説から復帰します。なんと初解説ですが相方の実況が大和プロということで心強い。解説は普段Youtubeで話してるまんまになりそうな気もする。

Youtubeはとりあえず東京に戻ってから考えるので、しばらくはお休みになりそうです。早くても４月４日以降になります。もう少し待っててくれー！

あ、用事のdiscordやDM、メールは気にせず普通にしていただいて大丈夫です。

最近、麻雀業界のニュースも多そうなのでちょいちょいSNSも見て行こうと思います。