日本の銀行のこれからのあるべき道とは
度重なるシステム障害は、確かにそもそものシステム統合に問題があったのだろうし、会社の体質へ疑問は大いに残る。しかし、地方銀行はどんどん状況が悪くなる中、メガバンクも足元をすくわれる事案が発生しているのは、日本の銀行業自体の先行き不安を暗示している。しかし、前にも書いたように本当に決済システムを民間に任せてしまっていてよいのだろうか?いわゆるお金の交通網と言える決済の仕組みを自由競争により、残存者が利益を独り占めするやり方では先は見えている。今のスマート決済に関してユーザーがポイントが得なサービスに流れているあたり、本当によいインフラが最後に残るというわけではない。最後に残った企業は高い手数料でセキュリティもゆるい仕組みを提供し、我々国民の経済活動は停滞の一途を辿る気がしてならない。今、この事案などの教訓として、我々はもう少し銀行がやるべき業務と、本来政府が主導し担うべき業務をゼロベースで考えるべきだと自分は思う。でないと、日本のDXの推進なんて夢のまた夢だろうし、今の株主資本主義の仕組みでこのようなレガシーシステムを使った業務はITの波にまともに挑んだらひとたまりもない。国はその現実を直視すべきだし、人々はただこの事案で銀行を血祭りにしても何も得ることはないだろう。
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