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六本木WAVE 昭和バブル期⑱

猫を預かった話 羞恥と快楽のあとの恐怖… 
 
レイにアイマスクを付けられ、視界を失っている私には
聴覚と嗅覚、触覚のみで 彼女の一連の行動を受け止める結果となった
「無様だねぇ…」

「はい…」情けなく答える私

「よがっているのかい?」

「いえ・・あ はい」恐怖からしどろもどろになっている私

「そうかい それじゃあそろそろご褒美を上げよう…」 
「これが欲しいんだね!」
レイが体の位置を移していきなり私に覆いかぶさってきたようだ
顔の辺りに彼女の体臭が感じられた
 と言っても芳香であったが…

レイは好んで ノンブルノワールというパフュームをつけていた

NOMBRE NOIR PARFUM 資生堂

その甘く切ない香りがレイの火照った身体から立ち込めている
 
何とも言えない媚薬のような香り
たっぷり酔いしれていたら口元に何かが触れた

「?」

小ぶりの乳首であった

「ほらぁ 吸いたかったんだろう?」
 
レイの身体から発せられる汗とPARFUMとでブレンドされたその芳香の中で私は その乳首に乳飲み子のように思い切り吸い付いた
そして頬張った

その間も彼女の掌は執拗に私の表面を特に下腹部を集中的に責めている
エクスタシーの極限に掛かり始めている
 
興奮と責めの快楽の中でこのままずっとそうしていたい
そんな受け身の私に 今度はそのふくよかな胸全体を強く押し付けて来た
(???!!!)
経験した人ならわかると思うが、鼻と口がその圧で完璧に塞がったのである
一瞬にして窒息状態に陥った
それまでの快楽はぶっ飛んでパニック状態
私は息のできない苦しさに身悶え 
しかし 両の手は鎖で拘束されているので
ジャラジャラと言う音だけが頭上で空しく響く
 
(苦しい・・・これはやばい・・)
 
"Oh, oh, what's wrong?  You suddenly fluttered…."

レイは弄ぶように笑いながらなぜか英語で囁く

"It's strange… I can't hear the boy's voice  hahaha..."
 
遠くの方からレイの声が幻想的な音楽のように聴こえてくる気がした

music image ↓

口も鼻も呼吸器官は全てたわわな乳房に完全密閉されていた
 
この時の私の窒息の時間は 永遠に続くと感じられるほど長く
気が遠くなりそうであった…
(逝くぅ…うううぅ…)

心の中でうめきながら気が遠くなりかけている

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