一人一台のデバイス活用の実現へ
問題は5年後だ。
4000億円の基金が消えた時、一人一台をどう実現するか。
合わせて、高校での活用をどうするか。
デジタルトランスフォーメーションを意識した、教育が求められるから、この大型予算が組み込まれたと理解したい。
N高の活況は、教育におけるリアルとバーチャル、アナログとデジタルの在り方を考えさせられるものだ。
つまり、デジタルトランスフォーメーションにおける「学ぶとは?」を教育業界に突きつけているのだ。
前文科大臣が諮問した「新しい時代の初等中等教育の在り方について」の「新しい時代」とはそうした時代なのだが、残念ながら未だに「教師と子供が対面して」と言っている文科省がこの「新しい時代」を捉えきれていないことがわかる。
5年後までに、ランドセルよりもタブレット、制服よりもChromebookが実現しているか。
孫にランドセルを買うのではなくタブレットを。
中学入学のお祝いにはノートパソコン。
このように文化を変えられるか。
学用品としてのタブレット、ノートパソコンを求められている。
* 一方で、ネットシチズンシップをはじめ、依存症対策など、家庭を含めて、デバイスの利活用に関する教育が必要なことは言うまでもない。
また、私立小学校でデジタル端末を使わないことも一つの見識であり、それも支持したい。
少人数教育で個別最適化されていたり、中学からでも間に合うような教育がなされていたりすればなんの問題もない。