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#6 地獄の英雄(1951)

チャールズは酒におぼれ一流新聞社をクビになり、田舎の新聞社に流れ着く。返り咲きを狙いスクープを探していたある日、落盤事故で生き埋めの男がいるという情報を得る。これを一流新聞社に返り咲くチャンスだと気づき救出が遅れるよう保安官を買収し大袈裟な救出作戦の独占記事を書き立てる。名声しか頭にないチャールズ、マスコミに操られ見物に来る野次馬、一儲けしようとする被害者の妻。それぞれの欲望が渦巻き話はあらぬ方向へ…

ビリー・ワイルダーはアメリカのタブーをオブラートに笑いに包む作風以前は暗い凄惨な社会派映画が多かった。

この映画は代表作の1つでマスコミが人を殺すという風刺がテーマになっている。
ワイルダー自身母親がアウシュヴィッツ収容所で殺された事を新聞記者に聞かれて記者の常識を疑ったという過去があり、そんな出来事がこの映画を作るきっかけになったかもしれない。

「悲惨なニュースほどよく売れる」
70年も前の映画だが人々が見たいものにクローズアップして本質をぼかすフェイクニュース溢れる現代だから考えさせられる映画。

商品紹介
ちゃんとした画質のDVDがジュネス企画から出てるソフトしかないんですよね。古い作品だからそこまでこだわりないけど、陰影がすごい作品なので日本でもブルーレイ出て欲しいです。

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