#33 プレイタイム(1967)
高層ビルが立ち並ぶ大都会パリにやってきたユロさん。面接のためにあるビルを訪れるが、その巨大な内部に右往左往、なかなか担当者に出会えない。いつしかユロさんはアメリカ人観光客の女性バーバラとともに都会の夜の喧騒に迷い込んでゆく。
フランスの映画監督ジャック・タチが莫大な製作資金をかけて撮ったコメディ大作。
視点がほぼ引き絵で物凄くおしゃれな映像。
冒頭、人物は列を乱さない規則通りに動く冷たい印象で進んでいき後半につれ人がとんどん増え暖かくなっていく。
ビジュアルだけでなく音にも仕掛けが盛り込まれていて面白い。
長い廊下を歩いてくるシーンで心を鷲掴みされました。
ストーリー、登場人物にどれだけ感情移入させるかという主流とは違う楽しみを教えてくれる作品。
この映画のフランス人は全員歩くのがきれい。憧れます。
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