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#61 ナチュラル・ボーン・キラーズ(1994)
目まぐるしい暴力。
35ミリ、16ミリ、8ミリと次々変わるカメラに白黒・カラー・アニメ・サブミナルetcの多動的な編集の闇鍋に呑まれるトリップ映画。カップルが人を殺しながらアメリカを横断する…まあ地獄の逃避行だが、本作はメディアリテラシーが強く打ち出されている。
オリヴァー・ストーンの言葉で1番気になったのは「重要なのは忘れないこと。だがテレビの制作者はその逆を期待する。」
オリジナル脚本を書いた若いタランティーノに出資して監督させてたなら面白い活劇だったかもしれないが、本作は超絶編集の労作ぶりとテーマの生真面目さを評価したい。後半の暴動シーンも今観てもすごい。
隠し味の最序盤と最後に唐突に登場する守護天使?オーウェンは特典映像のもう1つのエンディングやコメンタリー観ないと正直気がつかないかな。
他特典でTwitter創始者にこの映画をどう思うかとインタビューしたのは興味深かった。
先日コロンバイン高校銃乱射事件を題材にした映画「エレファント」を観て本作も再視聴。犯人が好んだ映画で助長と言われた本作だが、単に暴力を肯定している訳ではなく犯罪と創作の関連性と煽るメディアを問う映画として後世に残って欲しいと生真面目に語ってみる。
たとえいかなる背徳的な事件が描かれようとも、それを扱う作家の主観が正しい方向に向かっていれば不徳な作品にはならない。
世代別だと時計じかけやジョーカーでもその役割は果たしてて枠がないって?でも入れたい。
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