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#7 邪魔者は殺せ(1947)

アイルランド独立を目指す組織のリーダーのジョニーは組織の活動資金を得るため仲間と共に工場を襲う。しかし逃走の際、社員ともみ合いになったジョニーは誤って社員を射殺、腕に重傷を負ってしまう。非常線の張られた街に身を隠したジョニーを警察と組織の仲間は必死に探す‥‥

映画は逃げ場を求めるジョニーと彼を見つけようとする恋人のキャスリーンを中心に一夜の出来事を描く。

監督はイギリスの名匠キャロル・リード。

手負いの仲間ほど危険な存在はないのか、助けようとした人は捕まり、協力的だと思っていた人々がそれぞれ助けられない理由があったり、彼を利用しようとする。

意識朦朧の中、どんどん孤立する。
まさに原題通りOdd Man Out(仲間はずれ)。
夜の街の陰影を映し出す映像が秀逸で人の心の不確かさを助長している。
キャスリーンがまた一途で殺人を犯した恋人のために善悪の境界を越える。雪の中、彼女が瀕死のジョニーを見つけ出して駆け寄るカメラワークがすごく良い。

もし自分が死ぬほど困ったり誤って犯罪を犯した時、誰が善悪を越えてまで助けてくれるのか?日常の中でふと考えさせられる作品。とにかく今でもちゃんと会ってる人は大切にしよう。

ちなみに邦題の殺せは(けせ)と読みます。

商品紹介
こちらは東北新社版のDVD。
映画の最高潮のシーンを表紙にしていてお気に入りです。東北新社のDVDは昔に発売されたので今となっては後発のブルーレイやリマスターDVDに画質や特典は劣るものの背表紙が統一されてて表紙のチョイスも素晴らしいから揃えたくなりますね。

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