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#30 芙蓉鎮(ふようちん) (1987)
中国全土を巻き込んだ悪名高いプロレタリア文化大革命。映画は文革前・文革・文革後と16年の間に受けた痛手を一人の女性を通して描く。
物語は商売で成功したヒロインが、密告によって店と夫を失う。そして、同じ罰を受けていた青年と恋に落ちていき…
主な登場人物は8人、この裏側には何千万もの同じような人々がいたと、下放された経験があるシェ・チン監督は語る。
他人を踏みつけにしないと生きていけない状況でリウ・シャオチンの健気ながら生きていく熱演がとても魅力的で、たくましく媚びない姿に元気をもらう。
二人目の夫、秦書田もボンクラを演じながらも、知性を隠し、時を待つ、芯が強い人物で、終盤の言葉一つ一つが静かな怒りを感じ重く、心に残る。
文化的価値も高い映画だが、廃盤。
この度幸運にも入手できたので記録。
視聴困難ながら、都内なら渋谷TSUTAYAにレンタルが置いてあるそう。