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左膝前十字靭帯断裂 受傷〜手術前

ボルダリングジムで落下、受傷

滋賀県在住、京都市勤務。週2,3回ほど、20時半頃に退勤した後にボルダリングジムに行くのが、ここ一年間半の習慣になっていた。

ホームジムの壁

元々登山をやっていて、そろそろクライミングをやりたいな、まずは一人で気軽に始められるボルダリングからやろう、、と気付けば毎日登りたいくらいにボルダリングにハマってました。

週2,3回といっても、1回1時間〜1時間半。亀さんペースですが、確実に登れるグレードが上がっている実感もあり。1ヶ月に一つずつ3級の課題をクリアしていきながら、直近ではいよいよ2級の課題にトライし始めていました。

もうめちゃくちゃ楽しかったです。

2024年5月下旬。この頃はマンスリー課題に取り組んでいました。マンスリー課題も最初はレベル8,9辺りで精一杯だったのに、この頃はレベル12,13くらいまで来てました。(課題の数字が大きくなるほどグレードが上がっていくシステムだった)

その日もマンスリー13にトライしていました。傾斜壁で、少し遠いホールドがなかなか取れない。そこまで悪いホールドではないけど、結構思い切り飛ばないと届かなくて、さらに傾斜が強まる箇所にあるため届いても身体が下を向いてしまい振り落とされてしまう。けど何回もトライしたらいけそうだな、、

今度こそ、と飛びつくが、やはりホールドを掴んだ後に振り落とされる、、いつものようにマットに身体を沈めるはずが、左つま先の甲から着地するような形になり、その瞬間足全体に激痛が走った。

マット上で蹲り、動けない私。すぐに異変を察知したクライマー達が、様子を確認したりジムスタッフを呼びに行ったりしてくれているのが分かりました。

クライミングに怪我は付きもの。慣れたように「救急車呼びますよ」「無理して動かない方がいい」「救急隊員に引き継ぐんで、名前や緊急連絡先教えてくだい」、迅速な対応のお陰で、落下から体感10〜15分くらいで救急隊員が来てくれたような気がする。

落下して5分くらい蹲ってると、「動けるかも」と身体を起こしてみようとしてみるもとにかく左足が痛くて痛くて、大人しく救急車を待つことにしました。

初めての救急車。京都府立医科大学病院へ搬送されながら、相方に「ジムで怪我して搬送されてる。靭帯やっちゃったかも。迎えに来てもらえる?」と連絡。こういう時、頼れる相方がいて本当に良かった。ありがとう、本当に助かりました。

搬送中、相方とのやりとり

救急外来で診察

とにかく痛い。足もパンパンに腫れている。骨は折れていないだろうけど、だとしたらこの痛みはなんだ?本当に靭帯が切れてしまったのか?骨折だったら綺麗に治るだろうけど、靭帯やってたらまた登れるようになるのか?嫌な考えがぐるぐる頭を回ります。

緊急外来ではできることは限られているようで、取り敢えずレントゲンを撮るもはっきりとした骨折は認められない。改めてMRIを撮って、小さな骨折や靭帯、半月板の損傷などを確認する必要があるとのこと。

翌日に整形外科の予約を取ってもらい、この日はシーネで固定して松葉杖を突いて帰宅。深夜0時を過ぎていました。痛み止めを飲んでなんとか就寝。

シーネで固定してもらった

翌日、痛みが全く引かない状態で受診。大学病院のため患者さんが非常に多い。ようやく整形外科の先生に見てもらうも、やはりMRIを撮らないことには何も分からない。

当院のMRIは3ヶ月先まで予約が埋まっているので( ?!)、最寄りの放射線科病院の手配をしてもらうことに。幸い当日にMRI撮影できたものの、その診断は1週間後となりました。

滋賀から京都に通院するのも大変だし、大きな病院のため予約が取りにくいから、家から近い病院に紹介状を書きましょうかという提案をいただきましたが、良い整形外科病院を知らないため、取り敢えず当院での診察をお願いしました。が、この判断が正しかったのかどうかは分かりません。実際、診断と治療、リハビリ開始まで受傷から2週間経ってしまいました。

診断、治療方針の決定

怪我から1週間後、MRI画像を持参して診断を受けます。

診断の結果、左膝前十字靭帯断裂、半月板損傷、骨挫傷。

思っていた以上に悪い結果に、診察室で泣き出す始末。治るのか?治ったとして登山やクライミングはいつ再開出来るのか?以前と同じように登れるのか?北海道への移住、登山ガイド業はどうなる?

とにかくスポーツを再開するためには手術は不可欠とのこと。ここからの治療はやはり通院が便利な方が良いということで、滋賀県の赤十字病院に転院することになりました。ここでまた、次の診察まで1週間が空きました。

怪我から2週間、滋賀県赤十字病院のスポーツ外科の先生に診てもらいました。

今後の治療方針に関して

・MRIを見る限り靭帯断裂、半月板損傷しているように見えるが、最終的に断裂なのかどこまでの損傷なのかは手術で中を見てみないとはっきりとは分からない。
・三ヶ月間様子を見て、靭帯が自然治癒する可能性を待つ選択肢もある。ただ自然治癒の可能性は低く、治癒しなかった場合は手術、リハビリが必要。
・手術しなくても日常生活を送れるまでには回復する。ただし靭帯損傷しているため走ったり、飛ぶ、ブレーキをかけるような動きはかなり行いにくい。また将来的に骨と骨がぶつかり削れていく膝変形関節症になる可能性が非常に高い。スポーツを続けるには手術が必要…

迷うことなく手術を希望。そして最短で復帰したい旨を先生に伝えます。もう今すぐにでも登りたい。時間が経てば経つほど、身体が鈍っていくような気がして、焦りが募ります。

しかし、すぐには手術できないようです。

手術までの流れ

・手術するには腫れが引くのを待ち、膝の可動域を進展0°、屈曲150°まで広げること。また麻痺して動かせない太ももの筋肉を動かせるようになること。
・手術に伴う入院は2週間〜1ヶ月。術後リハビリをスムーズに行うためには上記の術前リハビリが重要。
・術前リハビリ期間中はACL装具を着用。この日足の計測をして、後日受け取り。
・膝に血が溜まっていて可動域を狭めているため、これから注射器で抜く。(30mlくらい抜いた)
・この日から術前リハビリ開始。

2週間後の経過を見て、手術の日程を決めることになりました。

ACL装具をつけてかっこよくなった左足

術前リハビリ開始

まずはとにかく膝の可動域を広げること。そして怪我の衝撃で気を失っている太ももの筋肉を起こしてあげること。

怪我からリハビリ開始までの2週間、シーネで固定し足を動かさないようにしていました。そのためこの時点での膝の可動域は170°〜90°、カチコチです。また太ももに力を入れようにも、感覚がなくなってしまったかのように力の入れ方が分かりません。

血を抜いてもらい少しすっきりした膝を、ゆっくり曲げ伸ばしを繰り返します。太ももは膝裏でボールを押し潰したり、足を上下に動かしたりして感覚を取り戻そうとします。

簡単なはずの動作が出来ず、悲しくなってきます。こんなんで2週間後に膝を150°まで曲げられるのか?太ももの筋肉を使えるようになるのか?

ここから週1,2回のペースで通院しながら、家でもリハビリを続けました。

以下、Twitterに投稿してたリハビリの進捗。

膝の血を抜いてもらった、30ml。多い人は50,60mlもあるらしい。痛い痛いと聞いてたけどいけた、怪我の方がよっぽど痛い。明後日に装具装着。リハビリして経過良かったら2週間後に手術。入院は2週間〜1ヶ月。
午後1:20 · 2024年6月4日

膝の可動域を広げるリハビリと、大腿四頭筋を使うリハビリ。膝もそうなんだけど、この太腿の筋肉を動かせる気が全くしない、、私の太腿筋が、、
午後4:08 · 2024年6月4日

6/6伸展あとちょい、屈曲120°。膝の角度変えてヒップリフト、両足片足で背伸び高さを意識して、大股で歩く。バランスディスク買おうかな。
午後1:04 · 2024年6月6日

怪我から16日目、初めてまともに歩いたら3km80分もかかった。しかも1km地点でふくらはぎ太ももに身が詰まってきて、最後は登山後みたいな疲労感。クソ雑魚最弱あんよ、、
午後6:17 · 2024年6月6日

千石岩まで行けた!標高差200m、↑25分↓35分。思ってたより時間かからなかったけど、やっぱり下りがしんどい怖い。しばらくリハビリコースにしよう。
午後3:47 · 2024年6月10日

6/11怪我から28日。膝の屈曲140°までいけた、手術前リハビリとしては進捗○。太ももの筋肉の動きがちょっと良くないからこの先は筋トレ頑張ろう。歩くのも大事だけど筋トレも。登山は先生からNGが出たので、千石岩は当分お預け、、
午後0:57 · 2024年6月11日

※正しくは怪我から21日目

6/14怪我から24日目。踵がお尻に付くまで膝が曲がった!左脚の筋力の低下が酷くて、太腿も勿論なんだけど脹脛がやばい。太腿-4cm、脹脛-1.5cm細くなってた。PTさんにまだまだ筋力落ちるよと脅される、、とにかく爪先立ちして筋トレ。
午後9:35 · 2024年6月14日

6/19怪我から29日目。膝の屈伸は問題ないけど筋力の低下が酷い。毎日ウォーキング筋トレしてるけどそれでも落ちる。そういえばお尻が垂れてきてる気がする。食事減らしてるし筋肉落ちてるのに体重変わらないのはどこにいってるんだろうねとPTさんに煽られた😇耐久スクワットヒップリフト爪先立ち頑張れ
午前11:40 · 2024年6月19日

6/22怪我から32日目。なんか軽いジョグなら出来そうな気がして、家の中で小走りしてみる。手術後何日で現状まで持ってこれるんだろう、、
午後11:01 · 2024年6月22日

たぶん、順調にリハビリは進んでるんだと思う。真面目なので(?)ほぼ毎日筋トレ計1時間、最低3kmウォーキング、ストレッチを実行。装具無しで平地を普通歩行できるくらいには回復してきました。

これから術前検診を受け、7月初旬に手術予定。入院は3週間の予定です。

受傷から治療、リハビリ開始までの反省

私の場合、怪我をして大きな病院に救急搬送されたこともあり、診察の予約が1週間に一度しか取れませんでした。

そのため受傷してからリハビリ開始まで、2週間も左足が動かないようシーネで固定していました。結果、膝の可動域の縮小と筋力の低下を招いてしまいました。

実は転院後の診察の前に、こんな動画を見つけていました。

靭帯損傷後はできるだけ早く膝を動かして、可動域を確保した方が良いという旨の動画。けど病院で膝を固定してもらってるし、変に動かして悪化したら嫌だし、この動画が言ってることが正しいのかも分からないし、、と、結局リハビリ開始まで膝を動かさないようにしてました。

しかし結果的に、リハビリ開始は早いに越したことないようです。

同じくスキーで靭帯損傷した友人は自力で病院へ行き、当日中MRIを取って診断、治療を開始したと話してくれました。

1日も早く復帰したい私にとって、少々もどかしい空白の2週間となってしまいました。

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