子どもはちゃんと考えている。
今年の5月から、親子で何度かカヤックスクールに参加していただいているU家。基本をきっちり学ぶ姿勢のお父さん、家族で楽しみたいお母さん、独創的な小学5年生のS君の三人です。毎回、楽しくレッスンをしています。
少ないパドリング回数で
今回、練習の課題で
「できるだけ少ないパドリングで、目的地まで行ってみよう」
と、みんなで競い合ってみました。
課題の目的は、
「行き先を見つづける」
「ワンパドルずつ目的を持った動きを心がける」
などを試してほしいため。
それほど難しくないカンタンな流れをつかって、フェリーグライドやエディキャッチをします。
この課題は、中上級者にもおすすめの練習で、
水のキャッチが丁寧になる
ボートの流れに対する角度の大切さ
パドリングの役割(前へ動かすのか、曲げるのか)を明確にする
などを再認識しやすいです。
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3人それぞれ違っていて、おもしろかったです。
お父さんは王道。しっかり行き先を見ながらワンパドルごと、ボートをぐいぐい動かす。「勢いがあると、ボートを動かしやすい」との感想。
お母さんはとにかく流れに出てがんばっています。途中で目線が外れたので、ちょっと下流へ落とされてしまいました。
そしてS君は、前回やった「流れに手伝ってもらう」を実践していました。
知ったことを試す。
S君はほんとうにすばらしくて、自分なりに考えて試すチカラがあります。
実は前回のレッスンで、「流れに逆らわない、手伝ってもらう。」をやりました。
川の中はただ下流へ流れるだけでなく、地形によって水が止まっていたり、逆流したりしています。その水の動きを考えて、できるだけチカラワザではなく、行きたいほうへ向かう水の動きに助けてもらう・・を説明しました。
流れでふわふわと動くボートは頼りなさげに見えるけれど、ほとんど漕がずに目的地まで行けてしまいました。さっそく前回の「流れに助けてもらう」をやってみたんですね。
一見、突拍子もないように思えますが、子どもは子どもなりにあれこれ考えているのだなぁと感心しました。ポンと違う観点をもってきたりします。
おとなの凝り固まった考えに風穴をあける子どもの感性って、ほんとうにすばらしいです。
次のレッスンも、楽しみです。
カヤックを趣味にしよう。
リバーカヤックのスクールを毎日おひとりから開催しています。お子さんは小学3年生からひとり乗りのカヤックで練習します。電車でもアクセスしやすい環境です。