ボートを担ぐ、乗り降りをする
今回は、ごくごく基本的なことを説明します。
ボートのラクな担ぎ方と、安定した乗り降りのしかた。
できるようになるとどうってことはないのですが、そこに至るまでがけっこう大変だったりします。
コツがわかればすぐにできるようになりますので、やってみてください!
① ボートの担ぎ方
リバーカヤックは、基本的にひとりで一艇持つことが多いです。
急斜面や狭い道などを通ることがほとんどだからです。
ポイントは、
重心
できるだけ広い範囲を使って支える
の2点です。
ボートの重心を自分の重心の真上近くに持ってくると、重いボートも運びやすいです。
ボートの重心は、シートの真ん中付近にあります。
前が重くなったり、後ろが重くなったりしないので。前後のバランスがよくなります。
ボートの重心の真横にしゃがみます。
最初のボートを持ち上げる瞬間に、コツが必要です。
腕で持ち上げようとしないこと。
ボートの重心の真下に潜り込んで、できるだけ短い距離と高さで身体の上に載せていきたいです。
腰のあたりを支点に、ボートと上半身を一体にして転がるような感覚。
わたしは柔道の背負い投げのイメージでやっています。
自分の上にボートを載せてから立ち上がります。
ボートが自分の重心近くにあると、脚を使って上へ持ち上げることができます。
腰を傷めないためにも、意識したいです。
運ぶときには、できるだけ広い範囲で体に当てるとラクです。
肩の一点だけにボートの重さがかかると、痛くなりやすいです。
背中全体、腰に載せるようにすると、かなり負担が少ないです。
動画はこちら。
② 乗り降りをする
カヤックで一番転びやすいのが、乗り降りをするとき。
こちらも重心の位置がポイントになります。
重心は常に低く保ち、ボートの上に立たないようにします。
乗る順番を気にするといいです。
足 → お尻 → 足
の順番です。
初心者がやりがちなのが、
足 → 足 → お尻
この順番だと、ボートの上で重心が高くなるので、ぐらぐらします。
ボートから降りるときにも、重心を低く保ちます。
①片足を岸に載せる
②その足に重心を移していく
このとき、両手はボートを抑えるようにすると、重心移動がラクです。
乗り降りは、どんな場所でもできるといいです。
実際に川下りすると、乗り降りしづらいところでやらなくてはならない場面があります。
沈脱したときや、スカウティング(陸から下見)するときなどです。
乗り降りする場所が必ずしも条件がいいとは限らないので、この乗り降りを普段からやっていると役立ちますよ!