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水脈を教えてくれるもの(植生)

花が咲きはじめ、いよいよ芽吹きの季節になってきました。

地中の水の動きをコントロールするには、どこに水脈があるのかがわかっていると、効果が出やすいです。水脈の場所は、慣れてくると地形からある程度わかるようになりますが、はじめはなかなか見つけづらいですね。

地中の水の流れを読むヒントはいろいろとありますが、厳冬期の今は、水脈を見つけやすくなります。

ヒントは植物

水気の多いところに生えている植物を知っていると、水脈を見つけやすいです。
たとえばイノモトソウ。イノモトソウは、井戸のそばでよく見られることから「井の元草」と名付けられました。イノモトソウに限らず、シダ類は水気のあるところを好みます。

たとえば、間伐したばかりの林間。
水脈に沿ってイノモトソウが生えています。

間伐された山林を下から眺める。イノモトソウが列になっているのがわかる

生えている場所をたどっていくと、水の流れがはっきりとわかります。

水の流れ。イノモトソウを見ると、扇状に広がっているのがわかる

あらためて地形をよく見てみると、イノモトソウが生えているところは谷になっているのがわかります。

水脈センサーを鍛える

なんとなく水っぽいな、と思うようなところに生えている植物を覚えておくと、水脈を読みとりやすくなります。
植物を観察しているうちに、だんだんと水気、湿気の多い場所が感じられるようになってきます。

まずは「意識して見てみる」ことからです。観察してみてください!
こちらの記事も参考にしてみてください。

山では水脈を読んでルートを考える

山の斜面で水脈の位置がわかると、ぬかるみやすいところ、崩れやすいところがあらかじめ予測できます。

道づくりをするときは、水脈をできるだけ避けてルートを考えます。どうしても水脈を避けられない場合は、橋を渡したり、石を組むなどして、水の通りをじゃましない方法を先に考えるようにします。
崩れたりぬかるんだりしにくいので、あとあとメンテナンスがラクになります。


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