とにかく前へと漕ぎすすめ
たとえ何千万円、何億円と持っていても(持ってないけどね)、日々減っていくようすを見ると不安になる。
若い頃はたとえ財布に4円しかなくても、ぜんぜん不安じゃなかった。
この違いはなんだろう?
人間は、90円が100円になるよりも、200円が150円になるほうを選ぶそうだ。
手元にある金額は多いにもかかわらず、不幸なんだよね。
減っていくことに不安を感じる。
先日、60歳過ぎの友人と話していて気づいた。
お財布に4円しか入っていないと、心もとない。
若いころは現金がなくてもちょっと働けばいくらでも食べられるくらいは稼げる。
年をとるほど体力がなくなって無理もきかないので、お金を稼ぐことができない。
働きたくても雇ってくれるひとがいないかもしれないし。
だから不安に感じるのか。
川下りで例えて考えると、不安の正体は”停滞”が原因かも。
カヤックで漕ぎ進んでいるときは、安定がいい。
スピードがのっているほど、瀬の中でも転びにくい。
逆にスピードがないと、不安定になる。
止まった自転車でバランスをとるのが難しいのと一緒で。
一見、簡単そうに見える緩やかなところでも、ボートが止まっているとぐらつくことがある。
不安に感じたら、とりあえず前へ漕ぎ進んだほうがいい。
とにかく手を止めないことだ。
現金じゃない、減らないものを作りだしたい。
不労所得とか、人間関係とかかな。
ブランドみたいなものも、そうかもしれない。
現金じゃない資産って、なんだろう。
年数を経るほど増える価値って、なんだろう。
それを作り出すってどういうことだろう。
などと考えつつ、ゆっくりでも漕ぎ進む。