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徒然体験ノート

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カヤック以外で体験した、いろんなこと。 そこから考えたこと。
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2025年1月の記事一覧

水のまち松代(まつしろ)

水のまち松代(まつしろ)

時間があったので、松代町を半日観光した。
宿の店主から、松代はいろんな見どころがあると聞いた。歴史と文化が多層に折り重なっている町らしい。

朝、宿から歩いてすぐのところにある観光案内所「まち歩きセンター」を訪ねた。松代は歴史の重要な拠点だったようで、研究された冊子が所狭しと置いてある。

たくさんある資料の中で興味を持ったのが、水についての話。

松代はいちばん下流側の千曲川近くに城があって大名

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野菜を育てるのは誰なのか

野菜を育てるのは誰なのか

小布施町をあとにして、夜は長野市松代(まつしろ)町のゲストハウスに宿泊。というのも、小布施周辺にはひとりで泊まれる手ごろな宿が見つからず、探しているうちに車で30分ほどかかる松代に泊まることになった。

お世話になったのは「ゲストハウス布袋屋」。
松代町の中心部にあり、建物は文化財に指定されている築120年の明治町屋を改装したもの。町を観光するには、とても便利な場所にある。

迎えてくださったのは

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「対話」と「川下り」の共通点

「対話」と「川下り」の共通点

昨年は、「対話」について深く考える1年でした。きっかけは、中村一浩さんの「対話塾」という学びの場。そして、先月に「対話」について書かれた本が出版されました。

「対話」と聞くと、誰かと話をすることを思い浮かべるかもしれません。でもこの本では、対話には次の3つがあると書かれています。

自分との対話

他者との対話

自然との対話

これら3つは、つながり合いながら進んでいくものだそうです。

実は

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登山道整備の現場で知った課題とジレンマ

登山道整備の現場で知った課題とジレンマ

昨年春から、登山道整備に参加させてもらっている。

それを見て、「わたしも参加したいです」と協力を申し出てくれるひともちらほら現れてきた。直接かかわりがなくても、登山で道の荒れが気になり、できれば手伝いたいと思うひとは多いと思う。

でも、やっていくうちにわかったのだが、登山道を直せない難しい問題があったのだった。

登山道は誰が管理しているのかそもそも道には管理者がいる。いろんなタイプの道がある

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登山道整備は”風景をつくる”こと/岡崎哲三さんに近自然の哲学を学ぶ

登山道整備は”風景をつくる”こと/岡崎哲三さんに近自然の哲学を学ぶ

登山道整備でよく聞く言葉、「近自然工法」「近自然河川工法」。自然に近い、近づけるみたいなイメージはなんとなく持てるけれど、実際どんな哲学を持っているのか、大雪山山守隊の岡崎哲三氏から学ぶ機会を得た。

登山道整備の目指すところ10年後、どんな景色を想定しているのか。ビジョンはあるのか。

荒れた登山道を修復するにあたって、道としての機能だけを見てしまいやすい。そのため、直し方、やり方など、具体的な

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