2023 7月号 コラム#4 スポーツ現場での医療行為は合法?
皆様こんにちわ。
7月になりましたね。いよいよ暑くなってきましたね。個人的には夏は日が長いので気分的に上がります、人間は太陽に当たること大事なんだなあと感じる日々です。
さて、今回はスポーツ現場でお仕事をされている医療従事者向けのお話かもしれません。
「スポーツ現場で行われている医療行為はどこまでが許され、どこからがダメなんだろう。」そんな疑問をお持ちの方もいれば、あまり疑問を持たずに慣習的に仕事をされている方もいらっしゃると思います。
個人的には「そもそもルールが分からなければ自分がどこまで攻め込むことが出来るかが判断できない」と思っているので、結構気になって割と本気で調べてみました。
特にラグビー・サッカーなどプロスポーツの試合、オリンピック・パラリンピックなどスポーツ大会、格闘技大会などの現場には医師が必須で、現場では医師をはじめとした医療チームには外傷の処置など医療行為が求められる一方で、医療法において医療の提供は病院・診療所等で行うことを前提にしており、スポーツ大会の現場における医療提供は想定していないため、実は明確なルールが示されていません。
医療行為は時に選手に侵襲を加えることもありますし、汚染された場所での処置による感染リスク、薬剤による副作用のリスクなどもあり得ますので、スポーツの現場において医師がどこまで医療の提供ができるのかについては医師法・医療法との関係からも検討する必要があります。
何も考えずに現場でガンガン医療行為をやってしまえば現場は助かる一方、医療者も治療を受ける側もリスクを背負う可能性が出てきます。逆に、責任を負いたくないからと何もせずに「病院行ってください、救急車呼んでください」と現場で案内するだけでは「何のために医者がいるの?」と、そこにドクターがいる意味がなくなってしまいます。
たとえばですが、、試合後の選手に対してロッカールームや医務室で三角巾を巻くことは法的にどうでしょう?これはなんか直感的には良さそうですよね。
では抗生物質や痛み止めを選手に飲んでもらう事はどうでしょう?傷口の縫合を行う事はどうでしょう?折れた骨にワイヤーを入れるのはどうでしょう?プレート手術はどうでしょう?
どの辺にOKラインがあるのか?それともラインが無いのか?に迫ってみたいと思います。
こんな私の疑問に対して最も的確な答えが書いてある素晴らしい文献を見つけました。
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