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補助金を使わずに自分たちの手で観光を盛り上げる場所           観光庁事業 竹田市へ

先日、観光庁事業のコーチング視察で訪れた臼杵市ではなく、今回は自家用車で鹿児島から4時間半かけて現地まで向かった道中のお話しをしたいと思います。

視察先についてリサーチ中に偶然Google Mapsで見つけた、臼杵市から1時間程先にある竹田市で素敵なホステルを発見したので、今回はこちらで滞在してみました。


このホステルオーナーには事前に、観光庁事業の一環で来る予定だということ、それから経営されているホステルを古民家からリノベーションし、どのようにコロナ禍を乗り越えてきたのか、お話しを伺いたい旨をメールでお伝えしていました。

このホステルに滞在して、清潔感に溢れたスタイリッシュな内装、そしてオーナー夫婦の飾らず、フレンドリー、何より素晴らしい英語力に驚かされました。

非常にシンプルではあるものの、快適な布団と地方の宿泊施設でよく見られる(欧米人が最も苦手とする)「蕎麦殻枕ではない」枕のある素敵なお部屋で、朝食は1階フロアでドイツスタイルのパンを提供してくれます。コーヒーはなんとホステルで焙煎されている本格的なものでした。

元々このオーナー夫婦は、町おこし事業で竹田市に移住し、行政の助成金を使わずに友人たちとクラウドファンディングで資金を集めたのち、このホステルをリノベーションしたそうです。このお二人は、これまでヨーロッパを中心に何度も旅をしてきたというお話しを聞いて、なるほど、どうりで、と納得しました。

竹田市は、多くの若者が都会からこの街に戻り、ショップ、ギャラリー、レストランといったビジネスをスタートさせている活気ある街で、発見とサプライズで楽しませてもらいました。

この竹田市はお隣の臼杵市と比べると、行政がお城や古道に注力しているようにはあまり見えませんでしたが、しかし、竹田市のコミュニティと雰囲気からは、行政に頼らず自分たちで力を合わせて盛り上げていこう!という意気込みが感じられ、それが素晴らしく新鮮な気持ちにさせてくれました。

これも偶然なのですが、たまたま食事をとっていた場所で出会った方が、竹田の古民家4棟をリノベーションしようと計画しているデザイナーで、近い将来さらに面白いことが起きそうな街になると感じています。是非一緒に何かしよう!と前向きなお話しができたことも、素晴らしい収穫となりました。

「人が場所をつくる」

本当にこの言葉に尽きると思います。そこに「観光スポット」がなかったとしても、地元の方とお話しして、ふらっと街歩きをする。それだけでこの場所を訪れる価値があると思えます。

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