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伊勢志摩の可能性を探る
2025年最初の視察で訪れたのは三重県の伊勢志摩。この地域は過去に県のアドバイザーとして関わった経験があり、特別な思い入れがあるエリアのひとつです。今回で5回目となる視察の目的は、ラグジュアリー市場向けのアクティビティや宿泊施設の評価でした。
海女小屋体験の魅力と課題
再訪した名物の海女小屋では、プライバシーやオリジナリティの強化によって、体験価値がさらに高まる可能性を感じました。例えば、観光バスを近くに停めないことも重要です。駐車場所を工夫するだけでも雰囲気が改善されます。
また、以下の提案で体験を向上できると考えます。
食器をプラスチックから地元の焼き物に変更。
潜水デモンストレーションのライブ開催。
海女さんによる個人的な体験談や海の環境変化についての話。
さらに、デザイン性の高い説明資料や地元の日本酒とのペアリングメニューの提供、ガイド付き村歩きの導入などで、より深い体験が可能になるでしょう。
宿泊施設の新旧比較
宿泊施設に関しては、新しくオープンした小規模リゾート「Cova Kakuda」を訪問しました。ここは地元の真珠会社が運営しています。4部屋のみの施設は、洗練された美しいデザインと細部にわたる配慮が光ります。ただし、小規模ゆえに、滞在期間やアクティビティのバランスを工夫し、収益性を確保する必要があります。
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一方、海沿いの絶好のロケーションに位置し、長年営業している「The Earth」も視察しました。ここは建物が良好な状態で保たれており、持続可能性に配慮したオーナーの取り組みが魅力的ですが、現代の旅行者の期待に応えるための改良が必要です。地域ネットワークを活用することで、最小限の投資でラグジュアリーマーケットにおける可能性が広がると感じました。
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伊勢神宮での特別参拝
視察の最後に訪れた伊勢神宮では、内宮正殿前で特別参拝をしました。この体験は非常に特別なものに感じられますが、厳しいドレスコードやその価値を旅行者にどのように伝えるかが課題であり、インバウンド市場向けの展開には慎重な検討が必要です。
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伊勢志摩の未来に向けて
今回の視察を通じて、伊勢志摩地域の改善点と可能性を再認識しました。
神社奉納に関わる方々や農家とゲストを結びつけることで、文化・精神的な意義を深く理解する一層の魅力を加えることができます。また、適切な解説やインフラ整備、体験への投資によって、伊勢志摩は単なる観光地ではなく、心に響く旅先へと進化する可能性を秘めています。
新たな発見に満ちた今回の視察。今後の展開が楽しみです。