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棲家をツクル物語 第一回〜物件を決めるおはなし〜

初めましてゴトウイズミと申します。

私の住んでる広島は、10月になってもまだ十分半袖暮らしです。

私は広島市の原爆ドームの近くで、ライブハウスでもあり、小さな劇場でもあり、レストランでもある「音楽喫茶ヲルガン座」という店をやっています。

音楽喫茶ヲルガン座

この音楽喫茶ヲルガン座は古いレンガのビルの2階にあり、3階には「ふらんす座」「鳩小屋」というスペース、4階には、廃墟空間をそのまま使った「廃墟ギャラリー」という4つのスペースがあります。諸事情により5年ほど前に、この古いビルを買い取りました。その際、ビルの名前は「天国ビル」という名前をつけました。生きながらにして天国を味わうためです。ビルは買い取ると自分の好きな名前にできるのです。





私自身は芸人でもあり、アコーディオンを弾いてオリジナルの歌を歌ったり、芝居やバーレスクパフォーマーでもあります。


ゴトウイズミ

好きな事は全て仕事に!をモットーに生きておりますので、基本ずっと仕事をしていますが、そんな私にも趣味が二つありました。

・純喫茶(をはじめとする古いものを巡る)
・間取り部(物件や間取りを見て楽しむ)


純喫茶などのレトロ探訪は、また次回お伝えしたいのですが、今回は「間取り部」の話です。

多くの人(特に女性)がそうであるように、私も昔から物件を見るのが好きで、新聞に入るマンションや戸建ての情報、物件アプリなどを見ては夢をみます。

今現在、店から離れた場所の賃貸アパートメント暮らしですが、来年の4月には引き払い、店の近くに住みたいと思っておりました。
現実味を帯びると、一気に間取り部の一人部活動が楽しくなります。

幸い(ではないのですが!)、広島県も緊急事態やまん延防止などで、店は休業せざるを得ず、その間のストレスも加わり、発散のために物件ばかり見に行っておりました。

内覧
それはお金のかからない最高の娯楽


はじめは賃貸物件ばかり見ておりましたが、考え方が次第に変わり、分譲物件も見るようになりました。
ありがちな話ですが、10年も住めば、その間払った金額は積み立てたと思えば分譲のほうが良い気がするし、なにより、分譲物件は自分が住みたいようにリフォームできるのが良いのです。

安い白いクロスなんかキライだし、床材だって選びたい。
風呂の追い炊き機能も欲しいし、間取りだって自分で決めたい。

そう思うとやはり分譲になるわけで。

しかし、店から歩いて5分以内の場所が希望となると、リフォーム入れて3000万以上は確実で。
そんな金がない事は確実で。

その時ふと思ったのです。

「自分のビルに住めばいいのでは」

天国ビルは、表に見えるみんなが知ってるビルの後ろ側に、実はもう一棟ビルがあります。

今は2階と3階を倉庫として使っていますが、古いビルのため、雨漏りがひどい。これまでは、雨が降ればばけつを置きなんとか凌いではいたものの、いつかは直さねばという気持ちは常にありました。
数年前に、雨漏り修繕の見積もりを取った際、その額に驚き、以後ばけつの生活を続けています。

しかし

マンション買ったと思えば、そんな金額なんて安いもの(の筈)

自分のものなら、共益費や管理費、積み立てもないし、固定資産税も増えない。
マンション買ったと思えば、きっと安いもの(断定)

すぐさま不動産屋に確認する私
「自分のものだからOKじゃないですか」ということでOK

すぐさま建築士の友人に見てもらう私
「リフォームすれば全然住めるよ」ということでOK!

やった!
棲家が見つかった!(気づいただけ)
好きにリフォーム出来る!(これは興奮)

まずは雨漏り修理という事で、どこの業者にしようか考えていたら、店のお客さんが偶然「防水屋さん」だった事は発覚。

なんてタイミング!

何事も進む時は進む。偶然はきっと必然なのです。

早速その方を呼んで、ビルの雨漏り修繕工事がいくらなのか、の調査をしてもらった。

こうして私の1人間取り部の部活動は終了。
棲家をツクル事に向けて歩き出した。

第二回につづく→

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