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ピクニックルームのことを振り返る①

壮大なタイトルにしてしまいましたが、何回かもしかすると長く連載になる可能性もありながら、少しずつ振り返ろうと思っています。

子育て支援以前の私

2016年ごろ、私が保育や子育て支援を"やってもよいかも"として、文化〜エンタメ事業に長年携わっていたにもかかわらず、ネクストステージに選んだのはいくつか理由があったと思います。
よく「なんでそっちからそっち行ったんですか」と訊かれるので、整理して自分でも見つめ直そうと思います。

当時の私について
①自分の関わっている事業に難しさを感じてきた
②好きなもの等に関わることに満足しきっていた
③夫婦二人で同事業を行うことに危機感があった
こんなフラグが立っていました。

①自分の関わっている事業に難しさを感じてきた
もともとコンテンツ事業でありましたが、常に事業を複数種を抱えており疲れていました。また物理的に、毎日都心と往復する移動距離に疲れてきていたこともあります。
また、複数種のいくつかはコミュニティが小さいので、人間関係の良好維持はかなり難しいものがありました。具体的言及は避けますが、版権をお持ちの事業者同士のやり取りを間近で長年見る、関わることはなかなか厳しい時もありました。
いまもお付き合いしている事業者の方は、そこを経てもなおの関係で、ありがたいと感じております。

②好きなもの等に関わることに満足しきっていた
①との両輪にはなりますが、色々なコンテンツ事業を踏まえて、「田舎の生まれの何者でもない自分でも、ここまで好きなことやものに関われるんだ(あくまで関わりだけです)」と、経験に大きく満足しちゃった部分もあります。
特に「テレビで観ていた」など、メディア越しに感じていたアーティストたちに会える、話せる、信頼寄せていただくということは80-90sサブカルチャー大好きテレビっ子だった幼い自分を肯定してくれるように感じた事象で、経験としては非常に豊かであったと思っています。現在も何かできることがあればぜひ参加したいとは思っています。

③夫婦二人で同事業を行うことに危機感があった
今でこそ本当に「思い切ってよかった」と思えるのですが、私は夫代表の小さい企業に所属しており、コロナ以前もオリンピックのことなども含めたくさんのワクワクを世の中に提供しておりました。
それ以前から、「こどもが大きくなるにあたり、夫婦で同じ事業体にいるよりは、リスクヘッジとして違う所属のほうがいい」という話はありました。当時も企業に戻るか、このままこの事業者でいくかの話はありましたので、ピクニックルーム以前に「そろそろ所属を変えないといけない」という意識はありました。
結果としてはコロナ禍大変だったこともあったので、ピクニックルームを始めて良かったと思っています。

「子育て支援に関わりたかった」かどうか

よく「そんなにこども好きだったっけ?」と古い知り合いには聞かれるのですが、ご存知のように、全くそういうことのない人生でした。
誤解のないように丁寧に申し上げたいのですが、私は"人が好き"で、"こども好き"とは違います。こどもだけではなく、広義で人が好きです。いまもそうで、特別こどもだけが好きということはなく、人と良好な関係を築く、そういったことに主体的になるのが好きです。
こどもはすぐ大きくなって意識や意思をしっかり持ち、動き回り探求します。その"かわりゆく生態"に心を寄せ、そして私たちが関わることで、少しでもそのこども、その家族がワクワクできるような作用を起こしたいと思いました。
関わった思いはそこで、今も変わってないです。

関わることだからこそ気をつけたい

前述のこともあり、私は、2018年ころから、こどもだけの存在領域で考えることのないように、ピクニックルーム各事業を設計することにしています。
最も"こどもだけの存在領域"というのは、放課後の公園か顧問のいない同好会くらいで、ほぼ存在しないです。必ず背景におとなによる何かしらの恣意が介在します。その"恣意"について、私は素人然から始めたからこそ、公共性を担保したかった。つまり、なるべく、ピクニックルームだけが独立的にこども・子育て支援を行うのではなく、地域や行政、関連企業や団体のハブとしての意義をもちながら成立することを目標としました。また、創業メンバーでもある初代園長管谷章世先生(保育士/家庭的保育福祉員)と長くご一緒できなかったところもあり、私はその部分についての研鑽を丁寧に自分と事業体に課したところはあります。
この"課した"ことを社のポリシーとして設定できなかったことが、所詮仮説ベース、自分がまだまだ自信なくやっていたなあと感じます。

少し開業以前のところから時間軸が飛んでしまいましたが、まずはここの自分の気持ちについて振り返ってみました。
多分まだまだ続きます。

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