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ハイスタがついにspotifyに登場!

伝説的バンドHi-STANDARD (通称、ハイスタ)がspotifyに登場!

2020年4月24日、今日一番テンション上がったニュースである。


テンションが上がったこの勢いで、「ハイスタ!懐かしい!」という人には思い出を語らう場を、「ハイスタ?なにそれ?」という人には新しく知るきっかけを作れたら嬉しい。

まずは結論

30~40代くらいでハイスタファンの方

熱い青春が蘇ります。ぜひ久しぶりに聴いてみてください。


30~40代くらいだけど、ハイスタ聴いたことないという方

ぜひこれをきっかけに聴いてみてください。

ただし、育ちが良い人は聴かない方がいいかも(理由は後述)。笑 


それ以外の方

どっちでもいいです。(←え。)

「へぇ。」くらいで読んでもらって、その後聴いてもいいし、聴かなくてもいいと思います。笑

あ、でも、今流行ってるWANIMAとか好きな方は、そのルーツを知る意味でも聴いて損はないと思う。


紹介する前にちょっとだけ思い出にひたらせて!

ハイスタは青春の一部だった。

ハイスタは僕が音楽、そしてバンド活動にのめり込むきっかけの一つでもあったバンドで、僕の青春のすべてはないにしろ少なからず占めていたバンドである。

それは僕個人に限った話ではなく、後に「学園祭バンドの定番」としての地位を得るほど広く人気を博したバンドだった。

だから、今でも、ハイスタを聴いて思い出すのは、本人たちではなく、制服を着た自分たちの姿だったりする。


ハイスタ「好き」か「嫌い」か?

誤解を恐れずに言うと、僕はハイスタの「大」ファンでもなければ、もちろん「PIZZA OF DEATH RECORDS」のTシャツを着て街を歩くようなタイプでも無い。

それどころか、バンドマンだった10年前、街でそのTシャツを着ている人や、「一番尊敬するバンドはハイスタです」みたいなことを人前で言えるような人を密かに軽蔑してさえいた。

じゃあ、僕はハイスタが嫌いだったのかと言えば、事実は全くの反対なのである。

今思えば、「同族嫌悪」そして、厨二病まっさかりの高校生にありがちな「俺は周りと違う」と思い込みたい幻想だった。

今聴くとどう考えても「汗だくでもみくちゃになりながら縦ノリ」なサウンドなのだが、ティーネイジャーだった僕は「爆音のヘッドホンでチャリンコ漕ぎながら一人で聴く」ということの方が価値を感じていた。

「ハイスタは好き」という事実が、必ずしも「ハイスタ好きと繋がりたい」とはならなかったのである。


そもそもハイスタの何がすごいの?

ここまで読んで、「うん、わかるよ、そうそう。」という人はきっと僕と同世代か、少なくとも似たような人間だろう。

しかし、思い出話はここら辺で切り上げて、そもそもハイスタをよく知らないという人のためにハイスタの基本情報を振り返ってみたい。

これを機にハイスタの話をできる人が増えたら個人的には嬉しい限りだ。


すごいとこ その1 : 影響力

まず、wikipediaによると、

Hi-STANDARD(ハイスタンダード)は日本のパンク・ロックバンド。PIZZA OF DEATH RECORDS所属。略称はハイスタ。現在のパンクロックシーンに絶大な影響を与えている日本のパンクロックを語る上で非常に重要なバンドである。
10-FEETやMONGOL800、SiM、WANIMA、04 Limited Sazabys等を始めとした現在のパンクバンドへの影響力は非常に大きい。Hi-STANDARD主催の野外フェスAIR JAMはバンドが野外フェスを主催するきっかけとなり、10-FEETの京都大作戦、SiMのDEAD POP FESTIVAL、04 Limited SazabysのYON FES等に受け継がれている。

とあるように、まずは多くのバンドに影響を与えており、今現在ブレイク中のWANIMAや、当時一斉を風靡した通称モンパチことMONGOL800などもそれに含まれる。

他にも、聴いた感じで影響受けてそうなバンドはエルレとかゴイステとか、挙げればそれこそキリがない。

もし、比較的新しいバンドで、すでに好きなものがあれば、それがハイスタの影響を受けていそうか、そうでなさそうかで判断するのも良いんだろう。

例えば、「WANIMA  ハイスタ」とか「エルレ  ハイスタ」とかgoogleってみて、それらしい記事を探してみるのも、判断材料になるかもしれない。


すごいとこ その2 : インディーズの代名詞的存在

今でこそ当たり前に使う「インディーズ」という言葉。

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いや、Youtubeやsound cloud、ちょっと前だとMyspaceとかで個人が誰でも音楽を配信できるようになった今、もはや「インディーズ」という言葉を使いすらしない時代かもしれない。

しかし、そうなる前の時代には「メジャー」か「インディーズ」しか選択肢がない、その他は実質的に趣味の範疇とみなされる時代があった

しかも、「売れるならメジャー」というのが一般的であり、それは商売の原則である「作る」「売る」という作業を、それぞれバンドと企業で分担することであった。

例えば、野菜を「作る」のが農家であり、「売る」のは大手スーパー、といったように、本来ならこれは極めて合理的なことではあるのだが、「売れるために商品自体の変更・修正を求められる」というある種の制約を受けることになった。

その時、バンドは自身が「生産者」に過ぎないのか、それとも「アーティスト」なのか、選択を迫られたのである。

そして、「アーティスト」を選んだ側、つまり「売れやすいもの」ではなく「自身の追求するもの」を作る存在となった側の代価は、商業的成功、というのがそれまでの常識だった。

「インディーズ」という言葉の語源が「Independent (独立)」を意味するように、文字通り自営業の状態で大企業に抗うのだから、結果は一目瞭然である...はずだった。

そう、ハイスタが現れるまでは。

活動概念として一貫して見受けられるのが「非大衆性/アンチメジャー」である。これは1980〜90年に出現したパンク/ロックジャンルのバンドの大部分が、地道なライブハウス活動を経たのち大手レコード会社にスカウトされ、大衆的な商業戦略によりテレビの音楽番組やバラエティー番組に出演し、一時的に持ち上げられ、人気・商業価値の下降とともに契約を切られて解散していく「バンドブームのバブル崩壊時代」の悲惨な経緯を、当時ライブハウスで働いていた横山がリアルタイムで見ていた事が起因となっている。
1990年代初期、アンダーグラウンドと位置づけられていた一部のパンク/ハードコアバンド達はこうした前例を踏まえ、ライブハウス展開、CD自主制作、CD手売り、深い精神世界の歌詞、いわゆるDIY精神とよばれる自主活動を精力的に続けて支持者とファンを拡大しつつあった。ハイスタンダードも同様にほとんどの活動を自主的に行い、後のパンクバンド達の活動方針の目安となっている。
現在のパンク/エモーショナルのライブ会場で一般的に見受けられる、演奏し終わったバンドマン自ら自分達のバンドのTシャツやCDを手売りするという光景は、いわゆるAIR JAM世代のバンド達が始めた事である。-wikipedia

とあるように、今では当たり前になっている、「バンドが自分たちで稼ぐ」というノウハウを確立したのがハイスタなのだ。

ただ、「インディーズだけどすごい人」ではなく、「日本のインディーズ自体の価値を変えた」存在であったと言えるだろう。

じゃあ、ハイスタはただの「商売上手」だったのか?

すごいとこ その3 : パワー、勢い、熱量

ここまではウンチクを語ったが、あくまでこれからハイスタを知る人に向けて相対的な目線で語ったに過ぎず、僕自身も当時ハイスタを好きになった時点で上記のような情報は知るよしもなく、すべて後になって分かったことである。


じゃあ、僕がハイスタに取り憑かれたきっかけは何だったのかと言えば、それは初めて聴いた時のパワー、勢い、熱量に他ならない。

「なんかわかんないけど、すげぇ!」

それが僕の最初の感想だったと思う。


そして、それが、高校生という、エネルギーが無駄にありすぎて行き先を探してるという時期、状況に見事にマッチしたのだ。

そうやって、全国の若者の有り余ったエネルギーが、ダムの決壊のように集まった結果が、ハイスタというムーブメントであり、またそれに憧れ模倣する「学園祭バンド」の文化であった。


こればかりは、とにかく聴いてもらわないとわからないので、ぜひ聴いてみてください。


ハイスタをおすすめできない人、その理由

①音楽に技術的なものを求める人

誤解を恐れず、はっきりしておきたいのだが、ハイスタは演奏技術においてはヘタクソである。

そして、ファンはそれを承知している。

承知した上で、それを超える魅力があるからこそファンに落ち着いているのだ。

良く言えば、「下手でもいいんだ!」という背中を見せてくれた存在、という解釈もできる。

だからこそ、それまで楽器に触れたこともない少年少女を惹きつける魅力があったし、そんなハイスタは「一般庶民の代表」として親しまれたのである。

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しかし、それまで努力して音楽的技術を磨いて来た人間から見れば、「こんなヘタクソが評価されるなんて世も末だ。」と思われてもしょうがない。

こればっかりは、好き嫌いの問題と言えるだろう。

「みんながラーメン二郎を好きなわけでは無い」という理論と同じである。


②英語がペラペラな人

ハイスタの曲の歌詞は基本的に英語だ。

しかし、その英語はお世辞にも発音が良いとは言えない

間違っても、当時の僕のように「ハイスタで英語の勉強」など、絶対にしてはいけない。

これも良く言えば、同じく「発音なんて気にしなくてもいいんだ!」という背中を見せてくれた、という解釈もできる。

しかし、これは悲しいことに「日本人のほとんどが英語を話せない」という前提を共有しているからこそ通用する理論であって、「英語が話せる人」にとってはただの、「間違いの連続を堂々とやっている存在」に見えるかもしれない。

聴いていて、英語の発音が気になるタイプは最初から手をつけないことをオススメする。

ちなみに、僕は特殊な環境ゆえに友達の全体の半分くらいが外国人なのだが、彼らにはハイスタを勧めることはない。

過去に数えるくらいだが、試しに聴かせたことがあったが、どれも酷評だった。

(もちろん、ハイスタ好きの外国人だって、いるにはいる。)

彼らにとっては、アメリカに数多くいる、似たサウンドのパンクバンドの劣化版的存在でしかないのだろう。

しかし、それはそれでいいのだ。

ハイスタは、英語で歌っているものの、極めて「日本的なバンド」という視点で聴くべきだろう。


③歌詞に芸術性や詩的表現、深みを求める人

これも誤解を恐れずはっきり言うと、ハイスタの歌詞には芸術性があるわけではない。

「どこにでもいる少年少女の反抗期を、どこにでもいるレベルの英語力で表現してみました」って感じの歌詞だ。

これは、熱心なファンからしたら反感を買うかもしれないが、申し訳ないが他の数あるロックバンドと比べて「歌詞がすごい!」とは思えない。

そもそも、パンクバンドにそれを求める自体場違い感が否めない。

パンクバンドの歌詞なんて、読んだ新聞が翌日には捨てられるくらいの、刹那的なものだと思うし、それで良いのだと思う (持論です)。


④育ちが良い人

ハイスタの音楽性、もしくは歌詞が過度に暴力的であったりとか、そういうことはないのだが、その辺の頭の悪いチンピラが使いそうな悪い言葉とかは普通に出てくる。

「バーカ!」とか「くだばれ!」とか。(英語で)

そのため、青少年の教育上、良いか悪いかと聞かれればおそらく悪いだろう。


これも、良く言えば、そういう、チンピラみたいな人にでも響くようなサウンドなのだ。

これは、ハイスタが高い大衆性を獲得した理由の一つでもあるだろう。


とは言え、無理して聴くほどのものでもない

ましてや、あなたが今までの人生において、人との接し方だったり、礼儀作法をしっかり身につけるような機会があったのだったら、その方が断然価値があると僕は思う。

無理してパンク少年/少女になる必要はないのだ。

「そういう世界もあるんだ」もしくは、「これくらい肩の力抜いても人生なんとかなるんだ」くらいに思ってもらえたら光栄である。


初心者にオススメなアルバム、曲

おすすめアルバム

MAKING THE ROAD

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これ聴いたら、その世代の人は、「あぁ、文化祭でこの曲やってるの聴いたことある!」という反応になること間違いなし!

できれば、車の中か、自転車に乗りながら聴いてみて!

あれ、法律で自転車乗りながら音楽ってダメなんだっけ?

まぁ、そこら辺は似たようなシチュエーションで聴くなり、なんかうまいことやってくれ!


おすすめな曲

1. DEAR MY FRIEND

2. STAY GOLD

3. MY FIRST KISS

4. THIS IS LOVE

5. NO HEROES


挙げたらキリがないので、定番っぽいものから多く選んでみました。

これのどれから聴いても良いと思うし、聴いて好きだったら他の曲もだいたい好きだと思う

何でかって言うと、全曲だいたい似てるから。笑

ちなみに、僕が高校生の時は学祭バンドで「MY FIRST KISS」は1日で3つの違うバンドがやってたこともあるくらい「ド定番」でした。笑

今でも、ギターの教則本とかに載ってたりとか、とにかく技術がいらないので(ヘタだからね)、「初めて弾けた曲」にハイスタの上記の曲のどれかが上がってるくるのは珍しくない。

まとめ

「ハイスタをおすすめできない人、その理由」の項目を読んで、自分がどれにも当てはまらなかったら、とりあえず聴いてみて!


そして、ハイスタファン、もしくは聴いてみて好きになった人は、ぜひ僕にコメントください。

もう30代なんで、「ハイスタ好きとか公言するやつは軽蔑するぜ」みたいに尖ってないですから。笑

むしろ、角が取れてまん丸ですよ (体型もね...哀)。


ロッキュー!(☝ ՞ਊ ՞)☝



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